今回は『気象の雑学』として、
2、なぜ起こる?
という2つの疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
偏西風とは?|簡単に仕組み&原理
偏西風とは?|簡単に仕組み&原理
「偏西風」とは、ずばり
【西】 → 【東】 へずっと吹いている風(= 恒常風:こうじょうふう)
のことで
緯度が【30~60度】の場所で発生
※ 北半球だと ⇒ 【鹿児島】 ~ 【イギリスの一番北】あたり
※ 南半球だと ⇒ 【シドニー】 ~ 【南極大陸北端より500km北】あたり
していて、「偏西風が発生する理由(なぜ発生するのか?)」は
① 赤道の近くが暑いこと
② 地球が自転していること
の2つです。
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簡単に「偏西風の仕組み&原理」をまとめると、
赤道の近くは気温が高いので、空気もすぐに暖かくなる
⇒ 【暖かい空気】は軽いのでぐんぐん【上昇】していく
⇒ 上空へ行った空気は【北】や【南】へ風に乗って流れていく
⇒ 赤道から離れるにつれて【気温がどんどん下がる】ので空気が重くなっていく
⇒ 重くなった空気は少しずつ【地面】に落ちていく(この場所が【北緯・南緯30度】あたり)
⇒ このとき、地球が【東向きに自転】しているために北半球では進行方向の右側(【西】→【東】)・南半球では進行方向の左側に力を受ける(コリオリの力)
⇒ 【北半球で北上する風】&【南半球で南下する風】は【西】→【東】へ流れ、【偏西風】となる
※ 上記の仕組み・原理は1年を通して変わらないので【偏西風は恒常風】になっている;ただし、より気温差の大きい冬により風が強くなる
というメカニズムです。
偏西風が日本を通過するおかげで、日本には
【暖かい空気】と【冷たい空気】がぶつかって動かないことで生じる【梅雨】
や
暑くてジメジメした小笠原暖気団による【夏】
がやってくるわけですね。
以上、『偏西風とは?|仕組み&原理』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
偏西風とは? ⇒ 緯度30~60度にかけて発生する西から東へ吹く恒常風(北緯的にはおよそ鹿児島~イギリス最北端付近)
偏西風が発生する簡単な仕組み&原理 ⇒ 赤道付近で上昇した空気が北上するにつれ重くなって下降し、その際地球の自転に起因するコリオリ力を受け(北半球で北上する風は)西→東への風向きに変わるから