今回は『風の雑学』として
冬に北風が吹くのはなぜ?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
冬に北風が吹くのはなぜ?
冬に北風が吹くのはなぜ?
『冬に北風が吹く理由』は、ずばり
【西高東低】の気圧配置になりやすいから
です。
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【西高東低】というのは
日本の ”西” に ”高” 気圧、”東” に ”低” 気圧がある
という意味で
空気は【多い方から少ない方】へ、つまり【高気圧から低気圧に】流れる
ため
西から東に風が吹く
ことになります。
しかし実際には
地球の軸(地軸)は約23.4度傾いている
ので、自転するときに
風が北寄りになる
ため
【西から東への風】ではなく【北風(正確には北西の風)】になる
わけです。
では、一体なぜ
西高東低の気圧配置になる
のでしょうか?
それは
海より陸の方が比熱が小さい(陸の方が暖まりやすく冷めやすい)から
です。
ご存じの通り、日本の
西側には【ユーラシア大陸】
があり、
東側には【太平洋(海)】
がありますよね。
冬になると
日照時間の減少 ⇒ 気温の低下
となるため
ユーラシア大陸 ⇒ すぐに地面が冷える ⇒ 暖かい空気が上に ⇒ 高気圧になりやすい
太平洋(海) ⇒ 気温が下がっても海水面はゆっくり冷えるだけ ⇒ 相対的に低気圧になりやすい
という流れで
日本の西に【高気圧】、東に【低気圧】(=西高東低)
の気圧配置になることが多いわけです(⇒ 北風が発生しやすい)。
かなりざっくりと説明島しましたが、一般常識としては上記の理解で十分でしょう。
以上、『冬に北風が吹くのはなぜ?』について簡単にまとめました。
ご覧いただきありがとうございました。
ちなみに、『冬の星がキレイに見える理由』も今回説明した北風が大きな要因になっています。
強い風が一定方向に吹き続けることで大気中のガスがダストも一緒に吹き飛ばしてくれ、その結果空気が澄みやすくなる原理です。
気になる方は以前の記事も参照してみてください。
それでは、また次回ノシ
『冬に北風が吹くのはなぜ?』まとめ
・ 気圧が西高東低になっているから
・ 空気は高気圧から低気圧に流れる
・ 海より陸の方が比熱が小さいためユーラシア大陸(日本の西)が高気圧に、太平洋(日本の東)が低気圧になりやすい
・ 風が西から東に吹かないのは地軸が傾いた地球が自転するため