今回は『鳥の雑学』として、
鳥はなぜ飛べるの?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
鳥はなぜ飛べる?|理由&仕組み
鳥はなぜ飛べる?|理由&仕組み
さっそく『鳥はなぜ飛べる?|理由&仕組み』の答えから!
「鳥が空を飛べる理由・仕組み」は、ずばり
① 体がとても軽いから
【骨】の中が空洞!
【排泄】がスムーズ!
【不要なもの】はなるべくカット!(オスがメスにアピールするためのディスプレイを除く)
② 前進すると体が浮き上がるように翼ができているから
飛行機と同じように【揚力(ようりょく)】を利用して上向きの力を得ている!
羽ばたく(下向きの)力で上に飛んでいるわけではないので注意!
の2つです。
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まず、「鳥の骨」は
スポンジ以上に中身がスカスカ
になっていて、
できるだけ骨の重さを減らす
ようにできています。
もちろん、そのぶんだけ
骨はもろく折れやすい(フライドチキンの骨は簡単にかみ砕けますよね)
のですが、鳥は
(天敵に襲われない限り)何かにぶつかる機会が少ない
ので大した問題にはなりません。
また、鳥には
食べ物で体が重くなるのを避ける
ために、
すぐにエサを消化・排泄する仕組み
が備わっています。
「鳥の消化システム」は、
私たち人間とは大きく異なる
ので少し難しく感じるかもしれませんが、ざっくりいえば
入ってきた食べ物に、強い酸性の消化液をかけまくる(腺胃による化学分解)
⇒ 柔らかくなった食べ物を、強い筋肉と砂粒で粉々にして急いで吸収(筋胃による消化吸収 ← 砂肝の部分)
⇒ 栄養が残っていようと構わずさっさと排泄
※ このとき、白いおしっこ(尿酸)もまとめて出すので鳥のうんちは下痢っぽくみえる
という感じです。
最後の
不要なものはなるべくカット
はかなりイメージしやすいと思いますが、
歯がない
膀胱(ぼうこう)がない
など、鳥は
ないもの尽くし(機能が低下していたり、相対的に小さくなっていたりが多い)
です(歯がなくても砂嚢で消化は代用でき、また卵の孵化も早まると考えられます)。
ただその一方で、
酸素交換を効率的に行う循環システム(二心房二心室)
複雑で大きく発達した飛翔筋肉
など
飛ぶために必要なものは充実させている
といえます(もちろん例外は多く、飛ぶことのできないダチョウやペンギンなどは上記とは性質がまったく異なります)。
さて、長くなってきたのでもっと簡潔にまとめていきますね…。
「鳥が空を飛べる理由」でもう1つの大事な要素が
② 前進すれば体が浮き上がるシステム
です。
よく
羽ばたくことで、鳥は上に飛びあがっているんだ!
と誤解されがちですが、実際には
飛行機と似たようなメカニズム
で、
足と翼の先(初列風切)で前進することで【推進力】を得る
⇒ 翼の形によって空気の流れを下方向に変える(正確には翼後方上部の気圧を相対的に下げている)
⇒ 下がった気圧を埋めるために(空気を補填するために)翼の下から上に力が加わる(← これが揚力)
という仕組みです(逆にF1の車だと下向きの揚力で気体を地面に張り付けています)。
鳥の翼がなめらかなのは
空気の乱れをできるだけ抑えるため(層流にするため)
で、逆にいえば
羽ばたく力で飛びあがっている昆虫
の場合では
翅にデコボコをもたせ、空気の乱れをおこす(乱流にする)ことで揚力を得やすくしている
ケースが多くみられます。
わかりやすい例でいえば
チョウやガのりんぷん
などはまさに力を受けやすくすることが主目的といって問題ないでしょう(付随して雨対策や繁殖オブジェクトなど)。
…またかなり長くなってしまいました。2分で読めない警察に起こられてしまいます。
自分でどんな記事を書いてきたのかよく覚えていないのですが、おそらく揚力や浮力の話は何度かしてきたはずなので、今回はかなり簡潔にまとめたつもりです…少なくともそのつもりでした。
それでも1,000文字を軽く超えるということは、そもそも2分で説明する能力が自身に備わっていないような気がしますね。
とにかく簡潔にまとめる努力は続けていくので、今後ともよろしくお願いします。
以上、『鳥はなぜ飛べる?|理由&仕組み』でした。
ご覧いただきありがとうございました<(_ _)>
『鳥はなぜ飛べる?|理由&仕組み』まとめ
鳥はなぜ飛べる?|理由&仕組み ⇒ ① 体がとても軽いから(骨の軽量化・排泄の特異化・不要物の排除)|② 前進することで揚力が得られる構造をしているから(翼後方上部の気圧を下げ空気の流れを下向きにすることで全体として上向きの揚力を獲得)※羽を上下させる風で飛んでいるわけではないので注意!