今回は『ドーピングの未来』として
1、遺伝子ドーピングとは?
2、方法・副作用は?
について、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
遺伝子ドーピングとは?/方法・副作用
遺伝子ドーピングとは?/方法・副作用
まず「遺伝子ドーピング」とは
”運動能力を向上させる遺伝子” を体に埋め込む(感染させる)ドーピング
のことで
1、ミオスタチン(筋肉が増えすぎないように制御している遺伝子)を改変
⇒ 筋肉量が大幅に増加し、筋力UP…!
2、エリスロポエチン受容体(赤血球を生み出すもと)を改変
⇒ 酸素運搬能力が向上し、持久力アップ…!
3、ホルモン調整遺伝子を改変
⇒ 各スポーツごとに有用な機能を強化…!
の3つが代表的です。
スポンサーリンク
「遺伝子ドーピングの方法」はいたってシンプルで
”「ウイルス」や「リポソーム」(運び屋=ベクター)で改変させた遺伝子をもつ細胞” を筋肉に注射するだけ
です。
具体的な方法は
1、遺伝子ドーピングする人の細胞を採取
2、細胞(核のDNA)に改変させた遺伝子を導入
3、細胞を培養して増産
4、筋肉(など改変させたい部位)に注射
という方法が一般的です。
上記の方法は
遺伝子治療で用いられる方法
で、本来
病気を治すために開発された方法が悪用されている
わけです。
遺伝子の種類によっては
直接ベクターを患部に注入しても問題ない
のですが
拒絶反応を軽減させるためにも、本人の細胞を培養した方が安全
でしょう。
「遺伝子ドーピングの副作用」として
血圧の大幅な変動・発熱・頭痛・患部の痛み
などが考えられますが
人体への実際の運用例が非常に少ない(公表されているのは遺伝子治療による論文のみ)
ため
副作用の詳細は不明
です。
よって、2023年時点では
リスクが高く使用しているスポーツ選手は少ない
と考えられますが、遺伝子ドーピングは
検出が極めて困難(生来的にその遺伝子を持っている人がおり、有用性が証明されているから遺伝子導入している ⇒ ドーピングの確証を得るためには後天的に遺伝子改変されたことを証明する必要がある ⇒ 調査には患部とほかの部位の筋肉細胞などを直接採取し比較することが最も有効だが対象者の負担が大きすぎ非現実的 ⇒ 結果調査方法は尿や血液検査といった従来通りになり、遺伝子ドーピングの参考資料が遺伝子治療のものしかなくデータ数が圧倒的に少ないためドーピングの有意性を提示することが困難 ⇒ 証明がほぼ不可能)
であるため
研究・開発が進んでおり、一部の国では人体検証している可能性は高い
と考えられます。
「本当にそんな危険なことに協力する人がいるの…?」
と疑問に思うかもしれませんが
オリンピックなどの公式大会で結果を出せば人生を逆転できる
地域はいまだ多く、また
名誉のためだけにリスクを犯すスポーツ選手が非常に多い歴史がある
のが現実です。
例えば、100m走で金メダルを取ったベン・ジョンソン選手は筋肉増強剤ドーピングをしており、個人的に大ファンだった自転車ロードレーサーのアームストロング選手は赤血球増加ドーピングを使用していました。
2023年時点では遺伝子ドーピングはリスクが高くスポーツ界に蔓延している可能性は低いと考えられますが、検出されにくいという観点から今後急速に拡大していく可能性は高いかもしれません。
以上、『遺伝子ドーピングとは?/方法・副作用』について簡単にまとめました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
関連記事