今回は『生物の雑学』として、
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
海に昆虫はいる?
海に昆虫はいる?
さっそく『海に昆虫はいる?』の答えから!
「海に昆虫はいるかどうか」は、ずばり
一生を海水中で過ごす昆虫は『ゼロ』
ですが、「生活史の一時あるいは部分的」であれば
ウミアメンボ ⇒ 海水面に広く分布している唯一の外洋性昆虫
ウミユスリカ ⇒ 幼虫期のみ海岸近くの海水に生息
ウミハネカクシなど ⇒ 海水が流れ込む岸辺に生息(海岸性昆虫)
あたりは「海の昆虫」と称することは可能です。
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「昆虫」はご存じのように
のですが、
といえます。
ここまで話すと
と質問されそうですが、「昆虫が海にいない理由」は挙げればキリがないほど考えられます。
わかりやすい例を挙げると、
海は塩分濃度が濃すぎる!(塩分を体外に排出する機能が必要;浸透圧差の解消;マルピーギ管変更!)
呼吸できない!(気管の仕組みを変更する必要アリ!)
交配が困難!(交尾相手を広大な海水中で探すには個体数が必要&生殖行為も海水中に適応させる必要アリ!)
外骨格が邪魔!(スムーズに泳ぐ足かせになり、生息範囲を広げるのに時間がかかる!)
捕食可能なエサが限られる!(素早い魚を捕食するには大規模な進化が必要で、浮遊性プランクトンを食べるくらいしかしばらくできない!)
などいくらでも考えられますが、簡単に言えば
だと覚えてもらえばOKです。
ただ実際にはまだ確認されていないだけで、海水中で限定的に繁栄している昆虫がいるのかもしれませんが、一般に昆虫綱の区分からは外れるような気はします。
以上、『海に昆虫はいる?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
海に昆虫はいるかどうか ⇒ 海水中で一生を過ごす昆虫はゼロだが、海水面に生息するウミアメンボや部分的に海水に触れる海岸性昆虫は存在する