今回は『排泄・消化の雑学』として、
1、うんち&尿の色が黄色・茶色なのはなぜ?
2、血液の赤色が原因?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
うんちの色が黄色・茶色なのはなぜ?
うんちの色が黄色・茶色なのはなぜ?
さっそく『うんちの色が黄色・茶色なのはなぜ?』の答えから!
「うんち&尿の色が黄色・茶色な理由」は、ずばり
食べ物の消化を助けてくれる【胆汁(たんじゅう)】の色がうんちや尿に残っているから
です。
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まず「胆汁」というのは
肝臓でつくられる消化液
で、食べ物に含まれている
【脂肪】を分解し吸収しやすく
してくれる
なくてはならない大切な液体
です(通常は胃と腸の間にある十二指腸に胆汁酸が排出される)。
その一方で、
胆汁は黄褐色(黄色+茶色)
をしていて、
とても強い着色性
をもっています。
そのため、胆汁が
消化を助けた食べ物の残りかす(=うんち)や液体(=尿)
に
胆汁由来の色が残って黄色・茶色になる
わけです。
もう少しだけ詳しく(正確に)説明しておくと、
血液中の赤血球が壊れる
⇒ 【ヘモグロビン】(← 赤色)が分離し、【ヘム】(鉄の方)と【グロビン】(タンパク質の方)になる
⇒ 【ヘム】は肝臓で代謝され【ビリルビン】(← 黄色)になる
⇒ 【ビリルビン】は胆汁の一部として食物の消化液になる
⇒ 【ビリルビン】が腸内に入ると細菌によって【ウロビリノーゲン】に還元される
<うんちのルート>
【ウロビリノーゲン】が腸に残り続けると、さらに腸内細菌によって【ステルコビリノーゲン】に還元され、最終的に【ステルコビリン】になる
※ 【ステルコビリン】の色が茶色で着色力が強いため、うんちの色が茶色っぽくなる
<尿のルート>
【ウロビリノーゲン】の一部は再利用するために体内に吸収されて胆汁にもどされる(腸肝ウロビリノーゲンサイクル)が、不要なものは尿として排出される
このとき、【ウロビリノーゲン】が腎臓経由で排泄されるまでに体内で酸化され【ウロビリン】になる
※ 【ウロビリン】が黄色なため、尿も黄色っぽくなる
というのが大まかな流れです。
意外かもしれませんが、
【うんち】や【おしっこ】の ”色のもと” は【ヘモグロビン】
だというわけですね。
今日覚えておくべきことは、
【うんち&尿】の色 ⇒ 【胆汁】が原因
【胆汁】の色 ⇒ 【ヘモグロビン】が原因
という2点です!
以上、『うんち&尿の色が黄色・茶色なのはなぜ?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『うんち&尿の色が黄色・茶色なのはなぜ?』まとめ
うんち&尿の色が黄色・茶色なのはなぜ? ⇒ 胆汁色素が黄褐色で着色力が強いためであり、うんちではステルコビリン、尿ではウロビリンが色のもとになっている
血液の赤色が原因? ⇒ うんち&尿の色は胆汁色素由来、胆汁色素はヘモグロビン由来