科学の雑学Q&A 生物学

蚊に刺されても痛くないのはなぜ?針が6本?|疑問を2分で!

投稿日:2019年11月27日 更新日:

 

今回は『昆虫の雑学』として、

1、蚊に刺されても痛くないのはなぜ?

2、針が6本ある?

という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

mosquito-needles-why

蚊に刺されても痛くないのはなぜ?針が6本?

蚊に刺されても痛くないのはなぜ?針が6本?

 

さっそく『蚊に刺されても痛くないのはなぜ?』の答えから!

 

蚊に刺されても痛くない理由」は、ずばり

① 皮膚に刺す【針】が【痛点】に感知されないほど【小さい】から

② 最初に【2本の小さな針】を使って皮膚を【切り裂く】から

③ 血を吸うための【太い針】と一緒に【麻酔作用】のある【唾液】を注入しているから

の3つです。

スポンサーリンク

ad



まず「蚊の針」は

【1本】のように見えて実は【6本】(パーツは7つ)

もあって

大きさは【0.017~0.05mm】ほど

で、とくに最初に

皮膚を切り裂くための刺す針(小顎:こあご)は【0.1mm以下】で最も小さい

ため

人の痛点では感知できないサイズ

になっています(皮膚上であれば痛点は100~200個/cm3ほどしかない)。

 

さらに

針をノコギリのように使って【振動】で皮膚の中に潜り込ませていく

ため

接地面はごくわずかで衝撃も少ない

ので、まず痛みを感じることがないわけです。

 

あとは

【血を吸うための針(上唇:じょうしん)】と一緒に【唾液を注入する針(下咽頭:かいんとう)】

を差し込み、吸血前に唾液の成分によって

【血液が固まるのを防ぐ(血液凝固抑制剤)】&【強い刺激に対しても痛みを感じなくさせる(麻酔作用)】

のが大まかな仕組みです(詳しくは『蚊に刺されるとなぜかゆい?』を参照)。

 

ちなみに「蚊の痛みを感じさせない針」を参考に

まったく痛くない注射針(ナノパス)

も開発されていて、コスト面から一般注射にはあまり普及していませんが

【針を頻繁に打つ疾患(糖尿病患者)】や【子供向け】に活用

されています。

 

そのほか蚊の雑学

蚊(か)は、世界中に分布する小型の昆虫で、人や動物の血を吸う種類もあり、病気の媒介者としても知られています🦟。


🦠 分類・種類

  • 分類:昆虫綱 → 双翅目 → 蚊科

  • 種類は世界で約3,500種、日本国内では約100種以上確認。

  • 人間に吸血するのはメスだけ。オスは植物の蜜などで栄養をとる。


🧍 外見・構造

  • 体長は約3〜6mm程度で小型。

  • 体の構造

    • 頭部:触角、複眼、口吻(吸血用)

    • 胸部:飛翔用の翅が2枚

    • 腹部:膨張可能で血をためることができる

  • 口吻(ストロー状の口)で皮膚に刺して血を吸う


🩸 生活・行動

  • 吸血のタイミング:主に夕方〜夜間、昼間に活動する種類もある。

  • メスは産卵のために血液中のタンパク質を必要とする。

  • 卵は水たまりや湿った土、人工容器の水などに産む。

  • 幼虫は水中で生活し、呼吸管で空気を吸う。


🌡️ 生態・生息地

  • 湿った環境、水たまり、池、田んぼ、雨水溜りなどに生息。

  • 温暖で湿度の高い地域ほど多く繁殖。

  • 冬季は卵や成虫で越冬する種類もある。


🦠 蚊の役割・影響

  • 病気の媒介:マラリア、デング熱、ジカウイルス、日本脳炎などを媒介する。

  • 生態系では、幼虫が水生生物の餌、成虫が鳥やコウモリなどの餌になる。

  • 人間にとっては刺されることでかゆみやアレルギー反応を引き起こすこともある。


🔬 蚊の特徴まとめ

特徴 説明
分類 昆虫・双翅目・蚊科
サイズ 3〜6mm程度
吸血 メスのみ。産卵に必要なタンパク源
生息地 湿地、水たまり、田んぼ、人工容器
行動 主に夜行性。昼間活動する種類も
影響 病気媒介、かゆみ・アレルギー誘発
生活史 卵 → 幼虫(水中)→ 蛹 → 成虫

 

以上、『蚊に刺されても痛くないのはなぜ?&蚊の雑学』について簡単にまとめました。

お読みいただきありがとうございました<(_ _)>

『蚊に刺されても痛くないのはなぜ?針が6本?』まとめ

 蚊に刺されても痛くない理由 ⇒ 小さい2本の針を器用に使って皮膚を切り裂き、吸血前に麻酔作用のある唾液も注入しているから(針は計6本)

ad



ad



-科学の雑学Q&A, 生物学
-雑学, 生物

Copyright© 科学情報誌(HOME) , 2025 AllRights Reserved.