今回は『魚の雑学』として
魚の年齢を調べる3つの方法
について、わかりやすく・簡単にまとめていきます。
魚の年齢を調べる方法は?
魚の年齢を調べる方法は?
魚の年齢を調べる方法で代表的なのは、ずばり
1、耳石
2、鱗
3、GPS
の3つです。
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1、耳石
【魚の年齢を調べる方法】の1つめは「耳石」です。
耳石は
「魚の背骨」や「内耳」にある炭酸カルシウムの結晶
で
平衡感覚と聴覚をつかさどる存在
です。
耳石は「木の年輪」と同じように
一定期間ごとに輪っかができる
ため
輪の数を数えることである程度の年齢を予測
することが可能になっています(1日1輪ずつふえるものを「日輪(にちりん)」と呼ぶ)。
しかし、耳石は
魚の体調によって変動しやすい
うえに
魚の種類・生息環境によっても大きく変化する
ため
あくまで年齢を予測する際の目安
とされます。
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2、鱗
【魚の年齢を調べる方法】の1つめは「鱗」で、簡易的な年齢査定方法としては最も一般的です。
魚は
【体の成長】と【鱗の成長】が比例
するため
夏はよく成長し、冬はあまり成長しない
ことから
夏 ⇒ うろこがよく成長 ⇒ 薄く広くなる
冬 ⇒ うろこの成長が遅い ⇒ 濃く短くなる
となり、こちらも「年輪」同様に
1年で1つ輪っかができる
わけです。
ただし、鱗で年齢査定ができるのは
1年を通して気温差がはっきりしている地域に生息
し、かつ
気温などによって成長度合いが大きく変わる種
に限られます。
また
5歳を超えると鱗が大きくなりすぎ、年輪を測定しづらくなる
ため、長期間活用することはできません。
3、GPS
最後は、一番確実な年齢査定方法である一方、最も時間とお金が必要な【GPSの利用】です。
GPS方法では
ある程度成長した魚にGPSを取り付け放流 ⇒ 一定間隔で回収
を繰り返す方法で
魚の生態も合わせて調査できる
というメリットがあります(というかメインは生態調査)。
GPSは成功すれば精度が高い実データが得られますが、実際には
GPS装着による成長の阻害・行動の制限が懸念される
コストがかかりすぎ調査が限定的
そもそも大型魚でないとGPSが取り付けられない
といったデメリットが大きく、一部の商業魚に研究は限られています。
以上、『魚の年齢を調べる3つの方法』について簡単にまとめました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『魚の年齢を調べる3つの方法』まとめ
1、耳石 ⇒ 輪の数から年齢を予測;魚の体調などで変動しやすい
2、鱗 ⇒ 輪の数から年齢を予測;年を取ると観測しづらくなる
3、GPS ⇒ 実データをもとにサンプリング;コストがかかり利用は限定的