科学の雑学Q&A 生物学

魚の年齢を調べる3つの方法|疑問を2分で!

投稿日:2019年3月25日 更新日:

 

今回は『魚の雑学』として

魚の年齢を調べる3つの方法

について、わかりやすく・簡単にまとめていきます。

Fish-Age

魚の年齢を調べる方法は?

魚の年齢を調べる方法は?

 

魚の年齢を調べる方法で代表的なのは、ずばり

1、耳石

2、鱗

3、GPS

の3つです。

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1、耳石

 

【魚の年齢を調べる方法】の1つめは「耳石」です。

 

耳石は

「魚の背骨」や「内耳」にある炭酸カルシウムの結晶

平衡感覚と聴覚をつかさどる存在

です。

 

耳石は「木の年輪」と同じように

一定期間ごとに輪っかができる

ため

輪の数を数えることである程度の年齢を予測

することが可能になっています(1日1輪ずつふえるものを「日輪(にちりん)」と呼ぶ)。

 

しかし、耳石は

魚の体調によって変動しやすい

うえに

魚の種類・生息環境によっても大きく変化する

ため

あくまで年齢を予測する際の目安

とされます。

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2、鱗

 

【魚の年齢を調べる方法】の1つめは「鱗」で、簡易的な年齢査定方法としては最も一般的です。

 

魚は

【体の成長】と【鱗の成長】が比例

するため

夏はよく成長し、冬はあまり成長しない

ことから

 夏 ⇒ うろこがよく成長 ⇒ 薄く広くなる

 冬 ⇒ うろこの成長が遅い ⇒ 濃く短くなる

となり、こちらも「年輪」同様に

1年で1つ輪っかができる

わけです。

 

ただし、鱗で年齢査定ができるのは

1年を通して気温差がはっきりしている地域に生息

し、かつ

気温などによって成長度合いが大きく変わる種

に限られます。

 

また

5歳を超えると鱗が大きくなりすぎ、年輪を測定しづらくなる

ため、長期間活用することはできません

 

3、GPS

 

最後は、一番確実な年齢査定方法である一方、最も時間とお金が必要な【GPSの利用】です。

 

GPS方法では

ある程度成長した魚にGPSを取り付け放流 ⇒ 一定間隔で回収

を繰り返す方法で

魚の生態も合わせて調査できる

というメリットがあります(というかメインは生態調査)。

 

GPSは成功すれば精度が高い実データが得られますが、実際には

 GPS装着による成長の阻害・行動の制限が懸念される

 コストがかかりすぎ調査が限定的

 そもそも大型魚でないとGPSが取り付けられない

といったデメリットが大きく、一部の商業魚に研究は限られています

 

以上、『魚の年齢を調べる3つの方法』について簡単にまとめました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

『魚の年齢を調べる3つの方法』まとめ

1、耳石 ⇒ 輪の数から年齢を予測;魚の体調などで変動しやすい

2、鱗 ⇒ 輪の数から年齢を予測;年を取ると観測しづらくなる

3、GPS ⇒ 実データをもとにサンプリング;コストがかかり利用は限定的

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