今回は『鳥の雑学』として、
【フラミンゴ】や【ツル】などの鳥が片足立ち(一本立ち)するのはなぜ?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
鳥が片足立ち・一本立ちするのはなぜ?
鳥が片足立ち・一本立ちするのはなぜ?
「鳥が片足立ち・一本立ちする理由」は、ずばり
体温調節(⇒ 保温)のため
しまっている足を休めるため
のどちらかです。
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まず「ツル」などの
【水鳥】や【湿地】に生息している鳥
が「片足立ち・一本立ちする理由」のメインは
体から熱を逃がさないようにするため
です。
水鳥は
天敵に襲われにくい水辺の中で寝る
種が多いのですが、とくに
夜になると気温も水温も下がって
くるため
両足をずっと水に足を浸していると体が冷えて
きてしまいます。
そこで
片足だけはやむを得ず水に浸す
一方で
水に浸けた足から体が冷えないよう
に
足と体をつなぐ2つの血流(【動脈(体→足)】&【静脈(足→体)】)をすぐそば
におくことで
足の冷たさが体の芯まで届かないように
工夫されています(ワンダーネットという熱交換装置)。
もちろん「熱を逃がしたくない」という想いは
水鳥に限らず鳥全体に共通すること
なので、とくに
【スズメ】などの小鳥
でも片足立ちはよく観察できます。
続いて、もう1つの「鳥が片足立ち・一本立ちする理由」は
体を効率的に休めるため
です。
片足立ちする時間の長い「フラミンゴ」などの鳥は
片足で体を支えても重心が安定
するように
骨格が形成
されているため、むしろ片足立ちした方が
消費エネルギーが少ない
ケースが多いようです(ただし、種と気象条件による)。
なお、フラミンゴは
アフリカなど比較的暖かい地域の湖に生息
する水鳥ですが、やはり
夜はかなり冷えこむ
ため、片足立ちをすることで
ツルなどと同様
に
熱を逃がさない役割も非常に大きい
と考えられます(クチバシまで体にしまって放熱を防ぐ&休息)。
つまり、だいたいの鳥が「片足立ちする理由」は
保温がメインで、ついでに体も休められるから
と覚えておけばOKです。
ちなみに
フラミンゴがピンク色な理由
は
主食にしている【藻(スピルリナ)】や【プランクトン】がピンク色の色素(【β-カロテン】・【カンタキサンチン】)を豊富に含んでいるから
で
エサを変えるだけで数カ月で淡い白色に変化
していきます(もともとの色が白)。
動物園では見栄えをよくするために紅色色素を含むエサを与えていますが、野生のフラミンゴはけっこう白い部分が多くて意外に感じるかもしれませんね。
以上、『鳥が片足立ち・一本立ちするのはなぜ?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『鳥が片足立ち・一本立ちするのはなぜ?』まとめ
鳥が片足立ち・一本立ちするのはなぜ? ⇒ ① 体から熱を逃がさないようにするため(保温:こちらがメイン)| ② 体を効率的に休めるため(種によっては片足立ちの方が消費エネルギーが少ない)