今回は『キリンの雑学』として、
キリンの角が5本もある意味は?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
キリンの角が5本もある意味は?
キリンの角が5本もある意味は?
「キリンの角が5本ある意味」として、
【木の枝】から【頭部】を守るため(枝先や棘が顔に刺さりにくくするため)
角で【攻撃】するため
の2つが考えられていますが、実際には
頭部の保護 ⇒ 50cmを超えるほど長い舌があり、角が果たす役割がとても少ない
攻撃用 ⇒ 角は柔らかいため、オス同士の闘争で役に立つことは珍しい
という点から
角が5本もある意味は現在ではほとんどない
とう見解が一般的です。
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では
なんで必要のない角が5本も生えているの?
と疑問に感じるかもしれません。
確かに、角を発達させる(頭蓋骨を成長させる)には
少なからずエネルギーが必要
であり、生物学的には
無駄なコストは(繁殖に関することを除いて)カットするのが基本
なため
角がいらないなら退化していく
のが一般的です。
あくまで仮説ですが、キリンの角は
退化している段階
ではないかと考えられます。
少なくとも、「キリンの祖先」だと考えられている
Decennatherium
が生息していた
中新世の後期(およそ500~1,000万年前)
の頃には
捕食者への攻撃用
として
大きな角には重要な役割
がありました。
しかし、そんな立派な角も
首が長く進化
したときには
ない方がむしろ都合いい存在(大きくて重い角がない方が生存率が向上する可能性がある)
※ 頭が軽くないとそもそも長い首を維持できない&角がなくても視界が高くなり走って逃げることが可能
になったため
軽くてやわらかい角に変化していった
のではないかと考えられます。
現在のキリンはかなり最近の種だと考えられるため
角が退化してなくなるほどの時間がない
うえ、そもそも
必要性が低いからといって簡単に退化してなくなるものではない
(進化の大半はどうでもいい中立進化←遺伝的浮動:生存競争に大きく寄与しない限り正の自然淘汰は広まりにくい)
ので、「キリンに角が5本も残ったまま理由」は
あってもなくてもどっちでもいいから
(角があっても生存率は大きく低下しないし、なくなっても生存率は大きく向上しない)
ではないでしょうか。
実際のところは研究者の間でも細かい意見は分かれているので
キリンの角に対して意味はないけど5本もあるのだ!
とだけ覚えておいてください。
以上、『キリンの角が5本もある意味は?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『キリンの角が5本もある意味は?』まとめ
キリンの角が5本もある意味 ⇒ 【① 捕食時に木の枝から頭部を保護するため】【② オス同士の闘争用(攻撃用)】 の2つが考えられるが、実際には角の果たす役割は非常に少ない