今回は『植物の雑学』として、
オジギソウ(ネムリグサ)がおじぎをするのはなぜ?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
オジギソウがおじぎをするのはなぜ?
オジギソウがおじぎをするのはなぜ?
「オジギソウがおじぎをする理由」は、ずばり
食べられにくくするため(← 触るとおじぎをする理由)
熱の放出&水の蒸発を防ぐため(← 夜におじぎをしている理由)
の2つで、「オジギソウの仕組み・メカニズム」は
【茎の下】にあった水が【茎の上】に移動(正確には【茎】ではなく【葉身】を支える【葉柄】部位=【葉枕(ようちん)】)
⇒ 【茎の下側】が縮むことで葉が下に垂れる
という感じです(”オジギソウのおじぎ” を見たことがない人は ”Youtube” で検索してみてください、かなりおもしろいはずです)。
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あまり補足する情報もないのですが、「おじぎの仕組み」をもう少し詳しく説明すると
オジギソウに触る
⇒ 接触刺激が電気信号に変換
⇒ 主葉枕の下部位を中心にイオンが放出
⇒ アクチン(細胞を硬くしている骨格形成タンパク質)の結束が崩れる(脱リン酸化反応)
⇒ 主葉枕下部にあった水が放出(その後上部に移動する)
⇒ 主葉枕の下では膨圧減少、上では膨圧上昇
⇒ 下方向に収縮圧力が生じ、葉っぱが下を向く
というのが大まかな流れです。
一度
茎の上に移動した水は徐々に下にもどっていく
ので
だいたい20分ほどで葉っぱも上を向いて元通りになる
ようにできています。
オジギソウは夏には意外ときれいなピンクの花を咲かせて、園芸ショップで簡単に種も買えるので興味のある方は育ててみるといいかもしれませんね。
うちの近所では30粒198円と格安で売っていて育て方の難易度も「★☆☆☆☆」と簡単らしいですが、トゲが逆向きで数が多いので育てるときには少し注意が必要かもしれません。
以上、『オジギソウがおじぎをするのはなぜ?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『オジギソウがおじぎをするのはなぜ?』まとめ
おじぎをする理由 ⇒ ① 捕食率を下げるため(接触刺激に起因するおじぎ理由)、② 放熱&水分の蒸発を防ぐため(夜間のおじぎ理由)
おじぎの仕組み・メカニズム ⇒ 葉枕下部の水分が上部に移動し下部の膨圧が下がることで葉が下方向を向く