今回は「原子番号111,112,113,114,115,116,117,118」にあたる
レントゲニウム(Rg)、コペルニシウム(Cn)、ニホニウム(Nh)、フレロビウム(Fl)、モスコビウム(Mc)、
リバモリウム(Lv)、テネシン(Ts)、オガネソン(Og)の説明です。
『原子番号113 ニホニウム(日本産の新元素)』については、別記事でも詳しく解説しています。
さて、今回で周期表シリーズは終了です。
2週間以上も毎日書き続けてきた達成感はありますが、
さすがに私も終盤の元素については名前しか知らず、あまり情報量が多くなかったと思います。
また時間ができ次第論文などを読み追記していくつもりですので、興味のない方もどうかお付き合いください<(_ _)>
スポンサーリンク
原子番号111,112,113,114,115,116,117,118|レントゲニウム、コペルニシウム、ニホニウム、フレロビウム、ウンウンペンチウム、 リバモリウム、ウンウンセプチウム、ウンウンオクチウム/特徴・性質・名前の由来
原子番号111 レントゲニウム(Rg)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号111 レントゲニウム(Roentgenium)」の名前の由来は、
エックス線の発見者である物理学者の「レントゲン(Rontgen)」です。
レントゲニウムは、加速器を使ってビスマス(Bi)にニッケル(Ni)を衝突させることで生成された元素です。
半減期は26秒と短く、化学的な性質はよくわかっていません。
原子番号112 コペルニシウム(Cn)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号112 コペルニシウム(Copernicium)」の名前の由来は、
地動説の提唱者である天文学者の「コペルニクス(Copernicus)」です。
コペルニシウムは、加速器を使って鉛(Pb)に亜鉛イオンを衝突させることで生成された元素です。
半減期は29秒で、こちらも化学的性質は不明です。
スポンサーリンク
原子番号113 ニホニウム(Nh)/特徴・性質・名前の由来
まだ「ニホニウム」という元素名で確定したわけではありません(IUPACでの承認が必要)が、
加速器を使ってビスマス(Bi)に亜鉛(Zn)を衝突させることで生成された元素です。
2016年12月追記:「ニホニウム」が正式名称として認定されました!
そして、日本が初めて命名権を与えられた元素として有名ですね。
この元素は理化学研究所で2004年~2012年に3個作られ、昨年の2015年には日本初の新元素としてそこそこ大きなニュースとなりました。
半減期は0.0014秒と非常に短く、化学的な性質もわかっていません。
ニホニウムに関して詳しくは『ニホニウム 合成・発見法と今後の展望』を参照してください。
原子番号114 フレロビウム(Fl)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号114 フレロビウム(Flerovium)」の名前の由来は、ロシアの核物理学者である「フレロフ(Flyorov)」です。
フレロビウムは、加速器を使ってプルトニウム(Pu)にカルシウム(Ca)を衝突させることで生成された元素です。
半減期は2.1秒と短く、こちらも研究段階です。
原子番号115 モスコビウム(Mc)/特徴・性質・名前の由来
ロシアとアメリカの共同チームで作られ、2015年末に命名権が与えられました。
この元素は、加速器を使ってアメリシウム(Am)にカルシウム(Ca)を衝突させることで生成された元素です。
半減期は0.22秒で、まだ研究段階の元素です。
原子番号116 リバモリウム(Lv)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号116 リバモリウム(Livermorium)」の名前の由来は、
アメリカのカリフォルニア州にある「リバモア(Livermore)」です。
リバモリウムは、ロシアの研究機関であるドゥブナ合同原子核研究所でキュリウム(Cm)とカルシウム(Ca)から生成されました。
半減期は0.053秒で、まだ研究段階の元素です。
原子番号117 テネシン(Ts)/特徴・性質・名前の由来
ロシアとアメリカの共同チームで作られ、2015年末に命名権が与えられました。
こちらの元素もリバモリウム(Lv)同様、ドゥブナ合同原子核研究所によってバークリウム(Bk)とカルシウム(Ca)から生成されました。
半減期は0.078秒で、まだ研究段階の元素です。
原子番号118 オガネソン(Og)/特徴・性質・名前の由来
ロシアとアメリカの共同チームで作られ、2015年末に命名権が与えられました。
こちらもロシアの同研究所で、カリホルニウム(Cf)とカルシウム(Ca)から生成されました。
半減期は0.00089秒で、まだ研究段階の元素です。
以上、『原子番号111,112,113,114,115,116,117,118ーレントゲニウム(Rg)、コペルニシウム(Cn)、ニホニウム(Nh)、フレロビウム(Fl)、モスコビウム(Mc)、リバモリウム(Lv)、テネシン(Ts)、オガネソン(Og)/特徴・性質・名前の由来』でした!
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>