化学

原子番号101,102,103,104,105,106,107,108,109,110|メンデレビウム、ノーベリウム、ローレンシウム、ラザホージウム、ドブニウム、シーボーギウム、ボーリウム、ハッシウム、マイトネリウム、ダームスタチウム/特徴・性質・名前の由来

投稿日:2016年5月15日 更新日:

 

今回は「原子番号101,102,103,104,105,106,107,108,109,110」にあたる

メンデレビウム(Md)、ノーベリウム(No)、ローレンシウム(Lr)、ラザホージウム(Rf)、ドブニウム(Db)、

シーボーギウム(Sg)、ボーリウム(Bh)、ハッシウム(Hs)、マイトネリウム(Mt)、ダームスタチウム(Ds)の説明です。

ここから先は半減期の短さや生成効率の悪さなどの点から、すべての元素が未だに研究段階です。

また、最後に「まとめ」を設けるほどの情報量がないため、今回は本文のみの作成です。

Mendelevium, Nobelium, Lawrencium, Rutherfordium, Dubnium, Seaborgium, Bohrium, Hassium, Meitnerium, Durmstadtium

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原子番号101,102,103,104,105,106,107,108,109,110|メンデレビウム、ノーベリウム、ローレンシウム、ラザホージウム、ドブニウム、シーボーギウム、ボーリウム、ハッシウム、マイトネリウム、ダームスタチウム/特徴・性質・名前の由来

 

原子番号101 メンデレビウム(Md)/特徴・性質・名前の由来

 

「原子番号101 メンデレビウム(Mendelevium)」の名前の由来は、周期表の提唱者である「メンデレーエフ(Mendelejev)」です。

メンデレビウムは、加速器を使ってアインスタイニウム(Es)にヘリウムイオンを照射することで生成された元素です

すべてが放射性同位体で、かつ半減期が52日と短いため、化学的な性質はよくわかっていません

用途としては研究目的に限定されます。

メンデレビウム

 

原子番号102 ノーベリウム(No)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号102 ノーベリウム(Nobelium)」の名前の由来は、ダイナマイトを開発した「ノーベル(Nobel)」です。

ノーベリウムは、加速器を使ってキュリウム(Cm)に炭素イオンを照射することで生成された元素です。

半減期が58分と短く、化学的な性質もよくわかっていないため研究目的で使用されています。

ノーベリウム

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原子番号103 ローレンシウム(Lr)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号103 ローレンシウム(Lawrencium)」の名前の由来は、サイクロトロンの発明者である「ローレンス(Lawrence)」です。

ローレンシウムは、加速器を使ってカリホルニウム(Cf)の3つの混合物にホウ素イオンを照射することで生成された元素です

現在では、主にアメリシウム(Am)に酸素イオンを照射して生成されています

半減期が216分と短く、こちらも用途は研究目的に限定されています。

ローレンシウム

 

原子番号104 ラザホージウム(Rf)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号104 ラザホージウム(Rutherfordium)」の名前の由来は、原子核を発見した物理学者の「ラザフォード(Rutherford)」です。

ラザホージウムは、加速器を使ってカリホルニウム(Cf)に炭素(C)を照射することで生成された元素です。

半減期は30時間で、こちらも化学的な性質はよくわかっていませんが、

ハフニウム(Hf)やジルコニウム(Zr)に比較的似た特性をもつと考えられています。

ラザホージウム

 

原子番号105 ドブニウム(Db)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号105 ドブニウム(Dubnium)」の名前の由来は、ロシアの地名である「ドブナ(Dubna)」です。

ドブニウムは、アメリシウム(Am)に粒子を衝突させて生成された元素です。

半減期は29時間で、こちらも化学的な性質を調査するための研究段階です。

ドブニウム

 

原子番号106 シーボーギウム(Sg)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号106 シーボーギウム(Seaborgium)」の名前の由来は、9種の元素を人工合成した科学者の「シーボーグ(Seaborg)」です。

シーボーギウムは、加速器を使ってカリホルニウム(Cf)に酸素(O)を衝突させることで生成された元素です。

半減期が1.9分と非常に短いこともあり、特に研究が進んでいない元素の1つです。

シーボーギウム

 

原子番号107 ボーリウム(Bh)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号107 ボーリウム(Bohrium)」の名前の由来は、量子力学の基礎を築いた物理学者の「ボーア(Bohr)」です。

ボーリウムは、加速器を使って鉛(Pb)とクロム(Cr)の原子核反応によって生成された元素です。

半減期は61秒と非常に短く、化学的な性質はわかっていません。

ボーリウム

 

原子番号108 ハッシウム(Hs)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号108 ハッシウム(Hassium)」の名前の由来は、ドイツのヘッセン州の旧名である「ハッシア(Hassia)」です。

シーボーギウムは、加速器を使って鉛(Pb)に鉄イオンを衝突させることで生成された元素です。

常温常圧では個体となり、半減期は短いもので9.7秒ほどですが、最も安定した同位体では約12分あります

このとき、ハッシウムはアルファ崩壊してシーボーギウム(Sg)になるか、自発的核分裂で崩壊するかの2択です。

ハッシウム

 

原子番号109 マイトネリウム(Mt)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号109 マイトネリウム(Meitnerium)」の名前の由来は、核分裂反応を初めて証明した物理学者の「マイトナー(Meitner)」です。

マイトネリウムは、加速器を使ってビスマス(Bi)に鉄(Fe)の原子核を衝突させることで生成された元素です。

半減期は8秒で、アルファ崩壊しボーリウム(Bh)になります。

こちらも化学的な性質はわかっていません。

マイトネリウム

 

原子番号110 ダームスタチウム(Ds)/特徴・性質・名前の由来

「原子番号110 ダームスタチウム(Darmstadtium)」の名前の由来は、ドイツの地名である「ダルムシュタット(Darmstadt)」です。

ダームスタチウムは、加速器を使って鉛(Pb)にニッケルイオンを照射することで生成された元素です。

半減期は11秒で、こちらも化学的性質は不明で、研究目的のみで利用されています。

ダームスタチウム

 

以上、『原子番号101,102,103,104,105,106,107,108,109,110ーメンデレビウム(Md)、ノーベリウム(No)、ローレンシウム(Lr)、ラザホージウム(Rf)、ドブニウム(Db)、シーボーギウム(Sg)、ボーリウム(Bh)、ハッシウム(Hs)、マイトネリウム(Mt)、ダームスタチウム(Ds)/特徴・性質・名前の由来』でした!

最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

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