科学の雑学Q&A 物理学・天文学・気象学

季節風とは?|簡単に【仕組み&原理】を2分解説!

投稿日:2019年4月24日 更新日:

 

今回は『気象の雑学』として、

1、季節風(モンスーン)とは?【簡単解説】
2、なぜ起こる?

という2つの疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

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季節風とは?|簡単に仕組み&原理

季節風とは?|簡単に仕組み&原理

 

季節風(モンスーン)」とは、ずばり

 季節によって風向きが大きく変わる(ほとんど正反対になる)風

のことで、「季節風が発生する理由(なぜ発生するのか?)」は

】と【】で【比熱(ひねつ)】が大きく異なるから(← 暖まりやすさ・冷えやすさが大きく異なるから)

です。

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まず「陸と海の比熱」について簡単に勉強しましょう!

そもそも「比熱」というのは

温度を上げるのにどれだけエネルギーが必要か

を示す値で、今回の場合だと

 陸 ⇒ 比熱が小さい ⇒ 暖まりやすいけど、冷えやすい

 海 ⇒ 比熱が大きい ⇒ 暖まりにくいし、冷えにくい

ことを意味します。

 なぜ【】と【】で暖まりやすさ・冷えやすさ(比熱)がそんなに違うの?

A.簡単にいえば、陸は「表面だけ暖めればいいから」です。海の場合だと、表面を暖めても海流によって海水が混ざり合いなかなか温度が上がってくれません(熱容量・流動性の違い)。また、海水をある程度暖めると水が蒸発してしまい、このとき気化熱によって温度が再び下がってしまいます。その他、熱伝導の性質自体も大きく異なり、比熱差が生じる要因は複数ありますが、一般常識としては「海は深くて流れもあるから暖めるのに時間がかかるんだ」とざっくり覚えておけばOKです!

では

 陸と海で暖まりやすさ(冷えにくさ)が違うと、なぜ季節風がおこる

のでしょうか?

わかりやすく「夏」の場合で考えてみましょう!

 夏は気温が高い

ので

陸地はすぐに暑く

なります(地面を裸足で歩くなんてできません!)。

すると

地表の空気も一緒に暖められる

ため

空気は膨張し軽く

なります。

 空気が膨らむと、重さは同じなのに体積だけ大きくなる ⇒ 単位体積当たりの空気は軽くなる

地表にあった空気は

軽くなったことで上へ上へと、ぐんぐん上昇

していくため

地面の空気は薄く

なります(もともとあった空気が上に移動してしまったから密度が小さくなる)。

一方「海」の方では夏になっても

気温はなかなか上がらない

ので

空気が上にいって海面の空気が薄くなることはなし

です。

つまり

 陸 ⇒ 空気が薄い(低気圧)

 海 ⇒ 空気がある(高気圧)

状態となり

空気が薄いのを穴埋めする

ために

空気がある方(海)から空気がない方(陸)へ

向けて

空気の流れが発生(=風)

します。

すなわち「夏」には

【海】→【陸】に向けて風が吹く

わけです。

逆に「冬」の場合だと

 陸 ⇒ すぐに冷えて地表の空気は重い状態

 海 ⇒ 夏の暖かさが残っているので空気は相対的に軽い(→ 上昇気流が発生し海面の空気が薄くなる)

となり

夏とは正反対の状況(陸が空気アリ、海が空気ナシ)

で、風は

【陸】→【海】に向けて吹く

ことになります。

こうして

季節によって風向きがまったく異なる【季節風(モンスーン)】

が発生するわけです。

以上、『季節風とは?|簡単に仕組み&原理』について簡単にまとめました。

今回はかなり簡単に説明できた気がしますが、だいたいの内容は理解していただけたでしょうか…?

実際には季節風は貿易風など他の大気循環の影響も受けるので「常に一定方向に風が吹いている!」とは言えないのですが、基本的には「夏は海→陸、冬は陸→海の風」と覚えてしまって問題ないでしょう。

関連記事として【偏西風】と【貿易風】のリンクを載せておくので時間のある人はチェックしておいてください。

『季節風とは?|簡単に仕組み&原理』まとめ

 季節風とは? ⇒ 季節によって一定方向へ吹く風向きが大きく変化する風のことで、「季節風が発生する理由(なぜ発生するのか?)」は

 なぜ季節風は発生する? ⇒ 陸と海の比熱が異なることで寒暖差が生じ、季節によって高気圧・低気圧の生じる場所が変わるから(よって風向きも変わる)

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