今回は『【カタツムリ】VS【ナメクジ】』として
1、【カタツムリ】と【ナメクジ】の違いは?
2、【速さ】は違う?/どっちも【塩に弱い】?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
カタツムリVSナメクジ/違いは?速さは?塩に弱い?
カタツムリとナメクジの違いは?
まずは『カタツムリとナメクジの違いは?』から。
カタツムリとナメクジの違いは
カタツムリ ⇒ 丸っこい殻をもった貝の仲間(陸上有肺類の一部)
ナメクジ ⇒ カタツムリの殻がなくなったもの
で、そもそも
まったく違う生き物
です。
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カタツムリの殻は
体の一部
で
肺や肝臓などは殻にくっついている
ので
殻をはがされればすぐに死んで
しまいます。
そのため、実験目的なら問題ありませんが、嫌がらせで殻から引っこ抜くのはやめてあげましょう。
決してナメクジになることはありませんので…。
ちなみに、カタツムリもナメクジも
雌雄同体(オスでもありメスでもある)
なので
自家受精(自分だけで子供を作ること)
ができます。
ただ、自家受精だと
子供が正常に生まれないことが多い
ので
よほどのことがない限り他家授精
をします。
裏を返せば
足が遅くてなかなか交配相手とめぐり合えない
からこそ
自分だけで子供を作れる機能が備わっている
のですね。
以上、簡単にですが『カタツムリとナメクジの違いは?』についてまとめました。
では、もう少し詳しく『カタツムリ VS ナメクジ』で両者を戦わせてみましょう!
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カタツムリVSナメクジで、速さは違う?/塩への弱さは?
ここからは『【カタツムリ】VS【ナメクジ】~速さは違う?/塩への弱さは?』です。
まず「速さの違い」ですが、どちらも
移動速度はほとんど変わらない
ため
”速さ” は引き分け
です。
いくつかの実験では
ナメクジの方がちょっとだけ速い
というデータもありますが
統計的に有効な研究ではない
ので考慮すべきではないでしょう。
サンプルデータ、分析手法、有意性のいずれも杜撰なものでした(”私が読んだ論文では” の話ですが)。
続いて「塩への弱さ」ですが
カタツムリ ⇒ 塩に強い種が多い(塩につけられても大丈夫な種もいる)
ナメクジ ⇒ ほぼ全種類、塩に弱い
ということで
”塩耐性” はカタツムリの圧勝
です。
というのも
カタツムリは殻があるおかげで、入り口だけ保護すればいい
うえに
分布範囲を広げるため海を越えた種もいる
ほどで
普通に暮らすうえで触れる程度の塩分には耐性がある
種が多いのです。
一方で
ナメクジは体がむき出しのうえ、ほぼすべてが水分
で
体のコーテイングが弱い
ので
塩など水分を吸収するもの(濃度差により浸透圧を生じるもの)
をかけてやれば
体から水分が抜けて死んで
しまいます。
このあとナメクジに水をかければ
みかけ上は体が復活する(大きくなる)
ことがあるのですが、だいたいは
内臓に大きな負荷を与えている
ので、数日で死んでしまうでしょう。
ここまで見ると
【ナメクジ】より【カタツムリ】の方が優秀では?
と思っていまい
なぜ【ナメクジ】は殻を失う進化をしたの?
と疑問に思うかもしれません。
進化の理由は、殻を持っていたって
捕食者にはけっこう食べられる
生活してて塩などに触れることはマレ
なうえに
殻を維持するためにいっぱいエサを食べなきゃならない
ので
殻を保持して得られる繁殖率 ≦ 殻を捨てて得られる繁殖率
だった種がいたためだと考えられます。
実際に
カタツムリからナメクジに進化中(殻が小さくなっている)
の種は多く
どうせ殻があっても大して役に立たないのなら、省エネでいこう
と進化が進んだのかもしれませんね。
以上、『【カタツムリ】VS【ナメクジ】~速さは違う?/塩への弱さは?』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>