科学の雑学Q&A 生物学

バラにトゲがあるのはなぜ?|疑問を2分で!

投稿日:2019年5月5日 更新日:

 

今回は『植物の雑学』として、

バラに棘(トゲ)があるのはなぜ?

という疑問に ”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

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バラに棘があるのはなぜ?

バラに棘があるのはなぜ?

 

バラに棘がある理由&意味」は、ずばり

 葉っぱが全部食べられないようにするため(保護の役割)

 体を支えるため(支点の役割)

 茎を丈夫にするため(生育の役割)

の3つです。

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まず「バラに棘がある意味」として最も有名なのが

敵から体を守る【保護の役割】

です。

ただ勘違いされがちですが「バラの棘」には

敵を寄せつけないほどの効果はなし

で、あくまで

大型動物(鹿などの草食動物)が一気に葉を食べつくしてしまうのを防ぐ役割

しかありません。

そもそも最大の捕食者である

昆虫は棘で追い払うことができない

ですし、むしろ

花粉を媒体してくれる生物は引き寄せなくてはならない存在

です(そのために花がある)。

そのため、バラは

大型動物の食べ過ぎ防止目的

で棘を発達させたのではないかと考えられます。

また、棘による

体を支える役割

も非常に大切です。

周りにある

ほかの植物や壁、蔓(つる)などに寄りかかる

ことで

少ないコスト(細くて柔らかい茎)で体を長くし、太陽光を浴びやすくする

というメリットがあります。

加えて

茎の強度を上げ成長を促す(正確には茎を折れにくくすることで生育しやすくする)役割

も知られています。

バラの棘をすべて取り払った実験では、茎が折れやすくなり枯れやすくなったというデータがあるため、少なくともバラの棘には

① 保護
② 支点
③ 生育

という3点において重要な役割を果たしていると考えられます。

以上、『バラに棘があるのはなぜ?』について簡単にまとめました。

お読みいただきありがとうございました<(_ _)>

『バラに棘があるのはなぜ?』まとめ

 バラに棘があるのはなぜ? ⇒ ① 葉が食べつくされるのを防ぐため(保護の役割)|② 体を支えるため(支点の役割)|③ 茎の強度を上げるため(生育の役割)

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