今回は『生物の雑学』として、
殺虫剤が虫だけに効くのはなぜ?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
殺虫剤が虫だけに効くのはなぜ?
殺虫剤が虫だけに効くのはなぜ?
さっそく『殺虫剤が虫だけに効くのはなぜ?』の答えから!
「殺虫剤が虫だけに効く理由」は、ずばり
【昆虫】だけの【神経伝達】【エネルギー生産】【代謝機能】を阻害する薬を使っていて、ヒトはきちんと【分解】して【無毒】にすることができるから
です。
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例えば「殺虫剤」として最も身近なものは
【蚊取り線香】【殺虫スプレー】に多く使われている【ピレスロイド】
ですが、これは
【昆虫類(両生類・爬虫類)】の【神経細胞】に作用して【ナトリウムイオン(Na+)】を流入させ続ける(脱分極)
ことで、
神経伝達を阻害(実質機能不全)
させているため短時間で強い殺虫効果があります。
現在の「合成ピレスロイド」は
哺乳類・鳥類ならすぐに分解・代謝ができ悪影響はほとんどない
うえ、
小さな昆虫用に濃度をかなり薄く設定している
ため、
哺乳類・鳥類に無毒なことはもちろん、大きめの両生類・爬虫類を殺すほどの力はない
商品がほとんどです。
ただその代わりに、蚊取り線香くらいピレスロイド含有量が少ないと部屋いっぱいに煙を充満させない限り忌避効果(蚊が煙を避けて逃げる効果)があるばかりで殺虫効果にはあまり期待できないでしょう。
よく蚊取り線香を焚いたのに朝起きたら蚊に刺されていたという話を聞くのは、多くの場合煙が届かない場所に蚊が逃げてあとから吸血しにもどってくるからです。
蚊取り線香を使用する場合には部屋中に煙が届くように工夫してください。
以上、『殺虫剤が虫だけに効くのはなぜ?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『殺虫剤が虫だけに効くのはなぜ?』まとめ
殺虫剤が虫だけに効く理由 ⇒ 昆虫(両生類・爬虫類)だけに効く神経伝達・エネルギー生産・代謝機能などの阻害成分を放出しているからで、ヒトには成分量が少なすぎて効果が薄いか成分を分解できるかで悪影響が極めて小さいから