今回は『年輪と方角』として
年輪が広い方角は南って本当?嘘?
について、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
年輪で方角はわかる?/南が広いって本当?嘘?
年輪で方角はわかる?/南が広いって本当?嘘?
さっそく『年輪が広い方角は南って本当?嘘?』の答えから!
まず
年輪で方角はわからない
が正解で
【南側の年輪の方が広い】というのは嘘(ガセネタ)
です。
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「年輪が広い方角は南」という勘違いは
日光がよく当たる ⇒ 成長速度がはやい ⇒ 南側の方が年輪が広い
という発想や
年輪が広い方角は南が多かったよ
という体験談から生まれたものだと思いますが、大前提として
日光がどこから当たろうと木の成長は一律(光度エネルギーと生育速度に有意な相関関係は認められない)
です。
では
なぜ年輪の間隔に違いができる
のでしょうか?
「年輪の間隔差ができる理由」は複数ありますが、日本の場合には
斜面(斜度)に起因する生育速度の差
がわかりやすいでしょう。
日本は
山が多い
ため、とくに針葉樹の場合には
高い木が生えている場所も当然斜面であることが多く
なります。
斜面に生えている木は
自分の体を支えるために斜面の下側の力を強く
しなければなりません。
加えて、
斜面の上方向にはすでに別の木が生えている
ことが多いため
斜面とは垂直方向に成長
する必要があります。
以上の2点から
斜面とは反対側の生育がはやく
なり
生育が早い ⇒ 細胞の生産量(細胞分裂)が多く、細胞自体も大きくなる ⇒ 年輪が大きくなる
という結果につながります。
なお
「年輪が広い方角は南が多かったよ」という体験談
は
山を開拓する際に、日光がよく当たる南側を利用していた
ことからきているのではないかと考えられます(人が作業するとき日当たりが良い方が気持ちいいですからね)。
以上、『年輪で方角はわかる?/南が広いって本当?嘘?』について簡単にまとめました。
前回の記事で『年輪はなぜ・どうやってできる?』についてもまとめているので気になる方はチェックしてみてください。
それではまた次回ノシ
『年輪で方角はわかる?/南が広いって本当?嘘?』まとめ
年輪で方角はわかる? ⇒ わからない
南が広いって本当?嘘? ⇒ 嘘
なぜそんな嘘が生まれた? ⇒『日光がよく当たる側の成長速度がはやい』という勘違い&『年輪が広い方角は南が多かった』という体験談