今回は『化学の雑学』として、
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
水と油が混ざらないのはなぜ?
水と油が混ざらないのはなぜ?
さっそく『水と油が混ざらないのはなぜ?』の答えから!
「水と油が混ざらない理由」は、ずばり
電気の【プラス】と【マイナス】がかみ合わないから
で、
水(H2O) ⇒ 【水素原子(H)】がややプラス電荷 & 【酸素原子(O)】がややマイナス電荷(極性あり!)
油(炭素鎖+COOH) ⇒ ほとんどプラスマイナスゼロ(無極性!);唯一おしりのCOOH(OH)の部分は例外
なため、
⇒ 水と油は別々に存在する(ランダムに配置されない) = 混ざらない
のです。
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「水と油が混ざらないメカニズム」として重要なのは、
1、【電気的なつながり】が違うから一緒にいられない!(← 化学組成に基づく極性が異なる)
2、油の炭素部分(だいたいCnH2n+2のところ)が長ければ長いほどCOOH(OH)の影響が少なくなるので混ざりにくくなる!
という2点です。
逆に言えば、
ようになり、もっといえば
こともあるため、
必ずしも水と油が混ざらないとは限らない
ということは覚えておいてください(例えば、界面活性剤なら水になじむ部分をもち油とも相性の良いため仲介役としてピッタリですし、エタノール(C2H5OH)なら炭素部分が短くOH基もあるため水と混ざりやすくなっています)。
実際には他にも疎水性の理由は複数あり意外と複雑なのですが、一般常識としては
と覚えておけばOKです。
以上、『水と油が混ざらないのはなぜ?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
水と油が混ざらない理由 ⇒ 水は分極している一方、油は無極性なので水は水同士で引きつけ合い混和しにくくなっている