今回は『魚と性の雑学』として、
性転換する魚がいるのはなぜ?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
性転換する魚がいるのはなぜ?
性転換する魚がいるのはなぜ?
さっそく『性転換する魚がいるのはなぜ?』の答えから!
性転換する魚がいる理由
「性転換する魚がいる理由」は、ずばり
【体の大きさ】によってオスとメスを使い分けた方が、子どもがいっぱい生めるから
です。
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まず「性転換する魚」には、大きく分けて
1、雄性先熟(ゆうせいせんじゅく;オス → メス)|例:クマノミ・クロダイ
2、雌性先熟(しせいせんじゅく;メス → オス)|例:キュウセンのほか、サンゴ礁に生息する多くの種
3、双方向性転換(オス ↔ メス)|ダルマハゼ・オキナワベニハゼ
という3つの種類があります。
それぞれについて簡単に
なぜ性別を変えた方がお得なのか?
をみていきましょう!
1、雄性先熟
「雄性先熟」は
小さいとき ⇒ オス
大きくなったら ⇒ メス
に性転換することで、とくに
でみられます。
「雄性先熟」が有利になる理由は
で
体が小さいとき ⇒ どうせ卵を少ししか生めないなら【オス】として精子だけ作っておこう!
体が大きいとき ⇒ 卵をたくさん産むことができるからもう卵を育てることだけ考えよう!
といった感じ!
2、雌性先熟
一方「雌性先熟」は「雄性先熟」の逆で
小さいとき ⇒ メス
大きくなったら ⇒ オス
の性転換となり、「雌性先熟」は
でよくみられます。(とくに同種の魚が密集するサンゴ礁で非常に多い)
「雌性先熟」が有利になる理由は
だからで
体が小さいとき ⇒ どうせ体の大きなライバルに勝てないから【メス】として卵を産んでいよう(/_;)
体が大きいとき ⇒ ほかのライバルを蹴落として自分の子供をたくさんメスに生ませるぞー( `ー´)ノ
という感じです。
一夫多妻のメリットは
優秀な遺伝子が後世に残りやすい(体が大きい・繁殖力に優れているなど)
で、デメリットは
遺伝的多様性が損なわれやすい(一部のオスの遺伝子だけが残って環境変化に対処しづらい)
ことが挙げられます。(一般知識なので合わせて覚えておきましょう!)
3、双方向性転換
最後に「双方向性転換」では、名前の通り
な性転換システムです。
例えば
のケースでは、集団内で
としてハーレムを構成していますが、
と
してしまいます。
オスとして自分の遺伝子を大量に残せないのなら、いっそメスに戻って少しでも卵を産もう…という考えですね。
ただし、
のが現実で、例えば
エネルギーがかかる(少なくとも精巣・卵巣といった生殖巣を変換する必要がある)
性転換期に繁殖ができない
など
という点は覚えておいてください。
以上、『性転換する魚がいるのはなぜ?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
性転換する魚がいるのはなぜ? ⇒ 体のサイズに応じて性転換した方が繁殖に有利だから