科学の雑学Q&A 生物学

セミが逃げるときおしっこをするのはなぜ?|2つの理由を2分で!

投稿日:2019年3月13日 更新日:

 

今回は『セミの雑学』として

セミが逃げるときに【おしっこ】をするのはなぜ?

という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

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セミが逃げるときおしっこをするのはなぜ?

セミが逃げるときおしっこをするのはなぜ?

 

「セミが逃げるときおしっこをする理由」は、ずばり

1、体を軽くするため
2、(突発的な)反射行動

の2つが考えられます。

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1、体を軽くするため

「セミが逃げるときおしっこをする理由」の1つ目は【体を軽くするため】です。

おしっこをしただけで意味があるの…?

と疑問に思うかもしれませんが

セミの体重は成虫になっても、体重が10gに満たない種が多い

うえに、そもそも

セミは飛翔能力が高くない(長時間・長距離飛ぶことができない)

ため

わずかな水分であっても放出することで飛びやすくなる可能性

があります。

ただし、【1、体を軽くするため】に関しては

付随的な効果(結果的に得られたメリット)

であり

おしっこをするメインの理由は【2、反射行動】

の方だと考えられます。

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2、(突発的な)反射行動

「セミが逃げるときおしっこをする理由」の2つ目は【(突発的な)反射行動】です。

セミが危険を察知して急いで飛ぼうとしたとき

飛翔器官の筋肉を収縮

させますが、このとき

反射的におしっこも出てしまう

ようです。

進化の過程で

 逃げるときおしっこがでちゃった

⇒ 体が軽くなった
⇒ 飛びやすくなった
⇒ けっこう食べられにくくなった(捕食率が低下した)

という

生存率に寄与する反射現象

であったために

逃げるときにはおしっこをする

という行動につながったのかもしれません。

 ただし

【セミのおしっこ】と【飛翔能力】の相関関係

については有効な論文がなく、大前提として

生存に有利に働く進化は【生存率に大きく寄与する必要】がある

ため、実際のところは

【セミがおしっこをすることで捕食率が下がるのかどうか】については不明なまま

です。

単純に

おしっこが出ても出なくても関係ないから、コストがかからない出す方が選ばれただけ

かもしれません。

なお

セミを捕まえようとしたらおしっこで攻撃された

と憤怒する子供がいますが

それは勘違い(捕食者である鳥や昆虫にはおしっこの効果が薄いため)

で、また

おしっこの成分のほとんどは樹液(水分)

なので

汚くなく安全

です。

以上、『セミが逃げるときおしっこをするのはなぜ?』について簡単にまとめました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

『セミが逃げるときおしっこをするのはなぜ?』まとめ

1、体を軽くするため ⇒ 飛翔能力が向上する可能性

2、(突発的な)反射行動 ⇒ 急いで飛ぶ際の付随現象

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