科学の雑学Q&A 生物学

ニワトリはなぜ飛べない?(理由)|疑問を2分で!

投稿日:2019年3月13日 更新日:

 

今回は『飛べない鳥の雑学』として

ニワトリが飛べないのはなぜ?

という疑問について、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

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ニワトリはなぜ飛べない?(理由)

ニワトリはなぜ飛べない?(理由)

 

「ニワトリは飛べない理由」は、ずばり

1、太りすぎ

2、捕食者がいないから

の2つです。

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1、太りすぎ

 

まず大前提として、勘違いされがちですが

ニワトリは太っていなければ5mほどは飛ぶことが可能

です。

 

大きな養鶏場のニワトリは

 食用とするために太らされている

 ケージ内で飼育され運動不足

のいずれかである場合が多いため

ニワトリが羽をはばたかせてもジャンプしかできない

ことで

ニワトリは飛べない鳥

という誤認イメージが定着しています

放し飼い(平飼い)されているニワトリは木の高さくらいまでは飛ぶことが可能

です。

 

逆に言えば

日本で飼われているニワトリの多くは(商業目的で飼育されているため)太りすぎ

なので

ニワトリはだいたい飛べない

という表現自体は間違いではありません。

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2、捕食者がいないから

 

「ニワトリは飛べない理由」の2つ目は【捕食者がいないこと】です。

 

感覚的にも理解しやすいと思いますが

飛ぶこと(飛翔能力の維持)には多大なコストが必要

です。

 

飛ぶことの主な目的は

1、天敵から逃げること ← これがメイン

2、エサの確保

3、繁殖相手との遭遇(生息範囲の拡大・遺伝的多様性)

の3つですが、ニワトリは

生息範囲の拡大・遺伝的多様性といった付随的な効果を除けばすべてが充足している(人に飼われている限り安心安全…皮肉っぽいですが)

なので

飛ばなくてもいいなら飛びたくない(飛ばない方が楽)

わけです。

 

実際に自然界でも「タカヘ」や「カカポ」など

島国で天敵がいない鳥

に関しては、敵から逃げる必要がないために

飛翔能力を失っている

種が多くみられます。

 

ただし

飛べなくなることはコストがかからない一方で、大きなデメリット

があり、それは

天敵が1種類現れただけでも絶滅してしまうリスクがある

という点です。

 

飛べない鳥として有名な「ドードー」や「モア」は

天敵がいないことで飛ぶことをやめ ”ほかの逃避策ももたなかった”

ことで絶滅してしまいました。

 

一方、同じ飛べない鳥でも

 ダチョウ ⇒ 陸上における逃げ足の速さ

 ペンギン ⇒ 水中における水泳力の高さ

を獲得していたために今なお繁栄しています。

 

ニワトリは

家禽化されたことで飛翔能力を大きく失った代表例

ですが、ニワトリの祖先だと考えられている

セキショクヤケイも飛翔能力が高くない

ため、ニワトリは

人に飼われることによって個体数としては大繁栄を遂げた悲しい生き物

なのかもしれませんね。

 

ニワトリを野生に返したら200年も経たずに絶滅してしまうことでしょう。

 

以上、『ニワトリはなぜ飛べない?』についてまとめました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

『ニワトリはなぜ飛べない?』まとめ

1、太りすぎ ⇒ やせていれば数メートルは飛ぶことが可能

2、捕食者がいないから ⇒ 飛ぶばなくても生きていけるので飛翔能力が低下した(生存コスト)

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