今回は『のどちんこ(口蓋垂:こうがいすい)の雑学』として
1、のどちんこの役割は?
2、いびきとの関係は?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
のどちんこの役割・いびきとの関係
のどちんこの役割
【のどちんこの役割】は、ずばり
1、飲食物が鼻に移動するのを防ぐ
2、呼吸・発声をスムーズにする
3、口の中の水分を保つ(潤す)
4、細菌の繁殖を防ぐ
の4つです。
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1、飲食物が鼻に移動するのを防ぐ
のどちんこの最も大切な役割が【飲食物の鼻への侵入を防ぐこと】です。
食べ物・飲み物を飲み込むとき、のどちんこが
鼻への通り道(鼻腔)をふさぐ
ことで
飲食物がのどへ直行する
ように促してくれています。
2、呼吸・発声をスムーズにする
のどちんこの役割の2つ目は【呼吸・発声の円滑化】です。
のどちんこの筋肉が収縮することで
半濁音(パピプペポ)などの複雑な発声が可能
となり、鼻への空気を通りやすく(通りにくく)することで
口からだけ息を吐ける
ようになります。
「リコーダー」や「トランペット」が演奏しやすいのは、のどちんこのおかげでもあるのです(← 空気が鼻から抜けなくなる)。
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3、口&喉の中の水分を保つ(潤す)
のどちんこから
さらさらした液体が分泌
されることで、口と喉の中が潤い
呼吸のしやすさ・発声のしやすさ・衛生環境の改善
に役立っています。
のどちんこがなければ、口の中は唾液で潤っても、喉はカラカラのままで不快感を感じるでしょう。
4、細菌の繁殖を防ぐ
のどちんこ自体にも
免疫細胞が存在
し
呼吸時に入ってくる菌をある程度ブロックしてくれる
役割があります。
もちろん、のどちんこだけで
すべての菌に対処できるわけではない
うえに
免疫機構も限定的なので十分にウイルスを防ぐことはできない
ことは覚えておいてください。
その一方で、昔から言われる
帰ったら手洗い・うがい
には、一定の科学的根拠があるといえるでしょう。
以上、【のどちんこ、4つの役割】について簡単にまとめました。
意外とのどちんこに役割があって驚かれたかもしれませんね。
ただ勘違いしないでほしいのは
のどちんこがなければ生きていけないわけではなく、のどちんこを切除しても生命にかかわることはない
という点です。
病気などでのどちんこを切除した人でも、生活に支障をきたすことはあっても命を落とすケースはほとんどありません(最近ではピアスを開けている人もいますよね…おススメはしませんが)
のどちんこといびきの関係
次に【のどちんこといびきの関係】ですが
のどちんこが肥大化することで気道がふさがれる
ことがあり、のどちんこのために
睡眠時無呼吸症候群(SAS:寝ているときに呼吸できない時間が続く現象)
につながっているケースがあります。
睡眠時無呼吸症候群は
【日中のダルさ】や【思考力の低下】に直結する危険な病気
なので、いびきがひどくて困っている方は一度
病院で診察してもらうことを強くおススメ
します。
いびき対策の手順としては、
1、睡眠時の音声を録音する(スマホアプリで「いびき」で検索すれば無料のものが見つかります)
2、枕を変える(睡眠時に気道を確保しやすくしてくれるいびき枕が有効)
3、肥満体型ならダイエットする
4、それでもダメなら病院に行く(日中に眠気を感じる人は病院が最優先)
という流れが効果的です。
「いびきの原因」と「いびき枕」については過去記事でまとめているので、いびきで困っている方は参考にしてください。
以上、「のどちんこといびきの関係」について説明しました。
これにて『のどちんこの役割・いびきとの関係』は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
『のどちんこの役割・いびきとの関係』まとめ
のどちんこ|4つの役割
1、飲食物の経路の確保
2、呼吸・発声の円滑化
3、口内・喉の保水
4、免疫
のどちんこといびきの関係
のどちんこが肥大化 ⇒ 気道の圧迫 ⇒ 睡眠時無呼吸症候群(早急な対策が必須)