今回は『水溶液の雑学』として、
1、酸性・アルカリ性・中性とは?(違いは?)
2、酸性+アルカリ性=中性になるのはなぜ?
という2つの疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
酸性・アルカリ性・中性の違いは?
酸性・アルカリ性・中性の違いは?
「酸性・アルカリ性・中性の違い」は、ずばり【水溶液】の中に
酸性 ⇒ 水素イオン(H+)が多い
アルカリ性 ⇒ 水酸化物イオン(OH-)が多い
中性 ⇒ 水素イオン・水酸化イオンがない
です。
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例えば
【酸性】である【塩酸】は HCl → H+ + Cl-
【アルカリ性】である【水酸化ナトリウム】は NaOH → Na+ + OH-
というように、単純に
水溶液中に【H+が残っている】か【OH-が残っている】かだけの区別
です。
酸性・アルカリ性の【強さ】はどれだけ当該イオンを水液中に放出するか(たくさん電離する方が強い)
「酸性かアルカリ性を調べる方法」としては
リトマス試験紙
BTB(ブロモチモールブルー)溶液
の2つが簡単で
酸性 | 中性 | アルカリ性 | |
リトマス試験紙 | 青 → 赤 | 変わらず | 赤 → 青 |
BTB溶液 | 黄 | 緑 | 青 |
となっています(学生でない限り覚える必要はないでしょう)。
ところで
酸性とアルカリ性を混ぜると中性になるのはなぜ
なのでしょうか?
それは
【酸性のH+】と【アルカリ性のOH-】が極めて反応しやすい(くっつきやすい)から
です。
化学式の方がわかりやすいと思いますが
水素イオン(H+)+ 水酸化物イオン(OH-) → 水(H2O)
(H+ + OH- → H2O)
という具合に
すぐに水ができてイオンがなくなる ⇒ 中性になる
わけです。
ただし
【酸性+アルカリ性=中性】になるのは H+ と OH- の濃度が等しいとき
だけで
濃度に差があれば中性にはならない
ので注意してください。
以上、『酸性・アルカリ性・中性の違いは?/酸性+アルカリ性=中性?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『酸性・アルカリ性・中性の違いは?/酸性+アルカリ性=中性?』まとめ
酸性・アルカリ性・中性の違いは? ⇒ 水溶液中の【水素イオン(H+)】&【水酸化物イオン(OH-)】の割合が違うだけ
(H+が多い ⇒ 酸性|OH-が多い ⇒ アルカリ性|H+もOH-もない ⇒ 中性)
酸性+アルカリ性=中性? ⇒ H+ と OH- の濃度が等しければ中性(H+ + OH- → H2O/水溶液の他成分によっては中性にならないことはある)