科学の雑学Q&A 物理学・天文学・気象学

ジェット気流とは?|【仕組み&原理】を2分解説!

投稿日:2019年4月26日 更新日:

 

今回は『気象の雑学』として、

1、ジェット気流(ジェットストリーム)とは?【簡単解説】
2、なぜ起こる?

という2つの疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

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ジェット気流とは?|簡単に仕組み&原理

ジェット気流とは?|簡単に仕組み&原理

 

ジェット気流」とは、ずばり

 とても強く吹く【西】→【東】への風の流れ(= 偏西風)

のことで、「ジェット気流が発生する理由」は

 空気がたくさん集まってくるから

 気圧差が非常に大きいから

 地球の自転によって進路が右側に曲げられるから(コリオリ力)

です。

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わかりやすく、もっとも身近な「ジェット気流」である

 亜熱帯ジェット気流

※ 北緯30度(鹿児島あたり)、高度1万メートル付近で吹いている、風速20~100m/sを超える強い偏西風

を例に説明していきます。

北緯30度の ”上空”

というのは、ちょうど

① 赤道の暖かい空気が冷やされて地面に落ちてくる場所(ハドレー循環)

② 北緯60度付近(樺太より500kmほど北)で上昇した冷たい風が南下してくる場所(フェレル循環)

になっているため

 空気がどんどん集まってくる場所(高気圧)

であり、かつ

 2つの風がぶつかって地上に落ちてくる場所

でもあります。

集まった空気は

押し合いへし合いの【窮屈】な状態

になっていて

できるだけ空気の少ない場所(=低気圧)に逃げたい

ので、「上空から地面に落ちた空気」はすぐに

北や南の【より空気が少ない方】へ移動

していきます。

※ これが高気圧(空気の多い方)から低気圧(空気の少ない方)に風が吹く原理です

しかし、とくに

赤道では気温がとても高い

ために

 地表の空気がすぐに暖かくなる

⇒ 軽くなった空気がどんどん上昇

⇒ 風に乗ってどんどん北上

してくるため、北緯30度付近では風を送って空気を減らしても

いっこうに空気の密度差が埋まらない(気圧差が埋まらない)

状況となり

大気は不安定な状態

になります。

このとき

赤道から北上してきた風

には

地球が【西】→【東】方向へ自転をしていることによる力(コリオリの力)が加わる

ため

風は右側にそれる進行

をとっています。

 これが【西】→【東】に吹く偏西風が起こる理由です。詳しくは ↓ 参照。

偏西風とは?|簡単に【仕組み&原理】を2分解説!

よって

 大気が不安定で気圧差が大きいことによる風の強まり

【西】→【東】へ加わるコリオリ力による偏西風

が重なることで

とても強い西風(=ジェット気流)が生じる

わけですね。

実際にはもっと複雑な大気循環メカニズムで、偏西風の一部がジェット気流になるというわけではないのですが、一般常識としては上記の流れを抑えておけば十分でしょう。

以上、『ジェット気流とは?|簡単に仕組み&原理』について簡単にまとめました。

お読みいただきありがとうございました<(_ _)>

『ジェット気流とは?|簡単に仕組み&原理』まとめ

 ジェット気流とは? ⇒  強い偏西風のこと

 なぜ起こる? ⇒ ① 空気密度の高まり|② 気圧差の高まり|③ コリオリ力による偏西風の発生

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