今回は『モグラの雑学』として
1、モグラは本当に目が見えない?
2、どうやってエサを探してる?
の2つを中心に ”わかりやすく” 説明していきます。

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モグラは目が見えない?/どうやってエサを探してる?
モグラは本当に目が見えない?
まずは「モグラは本当に目が見えないのか?」から。
結論から言うと、よく言われている
1、モグラに目がない
2、目が全くみえない
というのは ”ウソ” です。

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モグラには小さいながらもしっかりと2つの目がありますし、またわずかながら光を感じることができます(2025年10月までに確認されている種に限る)。

ただしモグラの視神経は著しく退化していて、水晶体、網膜もほとんど機能していないため、イメージ通り ”目はほとんど見えていない” のは事実です。
なお人の場合では、
角膜 ⇒ 瞳孔 ⇒ 水晶体 ⇒ 網膜
と光が通ることで物を視認していますが、モグラは土の中で一生を過ごすので、目が見えても大して意味がありません。

ただし ”必要がないから退化した” と考えるのは早計で、
モグラにとって視力の有無が、”生存率” と ”交配率” に影響がなかったことによる ”中立進化” であると考えた方が妥当かもしれません。
人がビタミンCを合成できないのと同じ理由ですね。
以上、「モグラは本当に目が見えない?」について簡単にまとめました。
では、モグラは目がほとんど見えないのに、一体どうやってエサを探しているのでしょうか?
続いては「モグラはどうやってエサを探しているのか」の説明です。
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モグラはどうやってエサを探してる?
ここからは「モグラはどうやってエサを探してる?」の解説です。
モグラは生存の過程で視力を大きく失いましたが、その代わり ”触覚” を大きく発達させました。
「モグラの触覚…?」と疑問に思われるかもしれませんが、簡単にいうと ”ヒゲ” のことです。

日本にいるモグラは可愛げのある種が多いですが、北アメリカに生存している「ホシハナモグラ」はもっと触覚を発達させていて、だいぶグロテクスな形態をしています。

「ホシハナモグラ」のにょきにょき出ているものは ”鼻” が進化したものですが、匂いを感じる機能は弱く優秀な触覚器として機能しています。
形に違いはあっても「モグラの触覚」は主なエサとなる ”ミミズ” を探すことに特化しており、土の中を伝わる ”わずかな振動” をキャッチして、エサの方向・距離を感じ取っています。
また、モグラの天敵であるキツネや猛禽類の襲来をある程度は触覚で感じ取って、事前に逃げることもできます。
ただ、フクロウ相手では優秀な触覚も役に立たないことが多いようですね。

以上、「モグラはどうやってエサを探してる?」についてまとめました。

『モグラは目が見えない?/どうやってエサを探してる?』まとめ
モグラは本当に目が見えない?
・ 目はほとんど見えていないが、全く見えていないわけではない
・ 目は2つきちんとある
・ 視神経のほか、集光器官も著しく退化している
モグラはどうやってエサを探してる?
・ 触覚を使ってエサを探している
・ 天敵の襲来もある程度は感じ取れるので、事前に逃げ出せる場合もある
モグラとは?
モグラの基本情報
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 分類 | 哺乳類(モグラ科) |
| 体の大きさ | 種類によるが10~20cm程度 |
| 生息地 | 地面の下(地下にトンネルを掘って生活) |
| 食べ物 | ミミズ、昆虫、幼虫 など |
| 活動時間 | 昼夜問わず活動(地中なので昼夜の区別があまりない) |
モグラの生態的特徴
-
掘るのが得意: 前足がシャベルのように進化しており、土を掘る力がとても強い!
-
視力が弱い: 地中生活に特化しているため、目は小さく視力はほとんど使わない!
-
嗅覚・触覚が鋭い: 地下で獲物を探すために、においや振動を敏感に察知する!
-
トンネルを掘る: 広範囲にわたる複雑なトンネル網を作り、その中でエサを探したり巣を作ったりする!
日本にいるモグラの種類(例)
| 名前 | 特徴 |
|---|---|
| アズマモグラ | 日本の本州・四国・九州に分布。平野や山地にもいる。 |
| ヒミズ | 小さくて、モグラというよりネズミに近い見た目。地上にも出る。 |
| コウベモグラ | 関西地方などに多い。比較的大型。 |
🌱 モグラと混同しやすい動物
-
ヒミズ(大和ヒミズなど):モグラの仲間だが、より地上に近い生活もする。
-
ネズミ:似ているが分類は全く異なる。モグラは齧歯類(げっしるい)ではない。
🔍 名前の由来
-
「モグラ」は「モグル(潜る)」から来ていると言われています。