風邪の治癒や肌荒れを防ぐとして有名な「ビタミンC」。
「摂りすぎても意味がない」ということはよく知られているようですが、どのくらいまでは効果があるのでしょうか?
また、ビタミンCの効果はどの程度なのでしょうか?
今回は『ビタミンCの効果|1日の摂取目安は?過剰摂取するとどうなる?』として
1、ビタミンCの効果と特徴
2、摂取量の限界
の2つをご紹介します。
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ビタミンCの効果|1日の摂取目安は?過剰摂取するとどうなる?
ビタミンC(アスコルビン酸)|効果と特徴
ビタミンは栄養素の1グループで、私たちの活動や発育に必要な物質です。
そのビタミンの1つが「ビタミンC」で、化学的には「アスコルビン酸」と呼ばれ、
酸味と水溶性を示し、水に溶かしても無色透明という特徴があります。
多くの方が「ビタミンC」にレモンのイメージをもっているため、
ビタミンC入りを強調している飲料は黄色に着色されていることが多いですね。
ビタミンCの大きな性質・効果の1つに「抗酸化作用」が挙げられます。
これは字のごとく、酸化を防ぐ作用のことです。
私たちの体内では活性酸素が、不必要に細胞などを酸化し攻撃することがあります。
このとき、ビタミンCは細胞の変わりに自分を酸化させる特性をもつため、
これが「肌荒れ」の防止などに間接的に関与しているわけです。
酸化されたビタミンCは、体内で再び酸化前の状態に戻ります。
この他にも抗酸化作用によって、動脈硬化や脳卒中などのリスクを軽減させる働きがあると考えられています。
逆に、「免疫力が高まる=風邪が治る」という根拠はありません。
この ”風が治る” という説はノーベル賞受賞者のポーリング博士の書籍に端を発していると考えられていますが、
摂取による免疫機能の改善報告は現在までになされていません。
ただし、ビタミンが過度に不足した場合には免疫機能に障害が発生する可能性はあります。
補足ですが、ヒトはビタミンCを体内で合成できませんが、他の大部分の哺乳類は合成できます。
ヒトの場合では100mgあれば十分な栄養素なうえに、
多くの野菜、果実からの摂取が容易なので合成の必要性は少なかったと考えられます。
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ビタミンC|1日の摂取目安と過剰摂取
厚生労働省の発表によると、1日に必要なビタミンCの量(摂取目安)は15歳以上で100mgとされています。
年齢が下がるにつれてこの推奨量は減少します。
100mgといわれてもピンと来ないかもしれませんが、普通に野菜を食べていれば基準を超えるレベルです。
100グラム当たりの食材で例を挙げると、
レモン100mg、赤ピーマン170mg、じゃがいも35mg、ブロッコリー120mg…などです。
意外に感じられるかもしれませんが、単位グラム当たりでみれば野菜の方がビタミンCをより含んでいる傾向にあります。
ただし、食べやすさの点から果物の方が摂取しやすいとは言えるでしょう。
それでは、肝心のビタミンCの摂取量の限界値に進みます。
個人の血液量などに左右されますが、おおよそ400mg程度が吸収限界です。
これ以上摂取しても尿として排出されるだけです。
ただビタミンCを取りすぎても大きな問題は生じないうえ、
2週間後でも半分近くが体内に残っているため、取りすぎを心配する必要はありません。
つまり、ビタミンCの過剰摂取による悪影響はほとんどないと考えられます。
ちなみに、最低でも一日平均10mgは摂取しないと壊血病など種々の病気の原因になるので、その点にはご注意ください。
以上、『ビタミンCの効果ー1日の摂取目安は?過剰摂取するとどうなる?』でした!
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
「ビタミンCの効果」まとめ
ビタミンCの特徴と効果
・ ビタミンは活動や発育に必要な物質
・ ビタミンCの重要な性質の1つに「抗酸化作用」がある
・ ビタミンCは細胞に変わって、活性酸素の酸化作用を引き受けるため、間接的に肌荒れの防止などに寄与する
・ 摂取することで風邪が治るという科学的根拠および報告はない
ビタミンCの1日の摂取目安と過剰摂取
・ ビタミンCの1日の摂取目安は15歳以上で100mg
・ およそ400mgが吸収限界(一日の推奨摂取量は100mg)
・ ビタミンCを過剰摂取しても尿として排出されるだけで、大きな悪影響はない