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種なし果物はどうやって増える&仕組みは?|疑問を2分で!

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今回は『フルーツの雑学』として、

1、種なし果物はどうやって増やしてる?

2、種なし果物はなぜできる?(仕組み)

という2つの疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

種なし果物はどうやって増える&仕組みは?

 

種なし果物はどうやって増える&仕組みは?

 

さっそく『種なし果物はどうやって増える&仕組みは?』の答えから!

 

種なし果物ができる仕組み」は、ずばり

 ① 【染色体】が【奇数倍体】になることで、正常に成長・繁殖できなくなっている

 ② 【薬剤】を投与し【受粉】させないことで、種子形成を阻害している

というのが代表的で、

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有名どころの果物だと

 種なしバナナ ⇒ 3倍体(染色体が3つのペア)なので正常な種子形成ができず「種なし」(①のケース)

※ 例えばヒトの場合だと、23種類の染色体が2本ずつある計46本構成で2倍体なので、授精のとき精子と卵子でちょうど半分ずつ提供することができ ”正常” に子供ができる

※ しかし種なしバナナでは、突然変異によって3倍体という割り切れない数に染色体が鳴ってしまい、その例外に対応できる受粉メカニズムが存在しなかったため ”正常” に種を作ることができない

 種なしスイカ ⇒ 本来スイカは2倍体だが、発芽時にコルヒチンを使用することで無理やり4倍体のスイカを作り、2倍体と4倍体のスイカを受粉させることで3倍体の子供(=種なしスイカの種)を作っている(①のケース)

 種なしブドウ ⇒ 開花の前後にジベレリンを使用することで実を強制的に肥大化させ、受粉させず成長させ続けることで「種なし」に(②のケース)

といった感じで、「種なし果物の増やし方」は↑の果物だと

種なしバナナ ⇒ バナナの茎(枝に見える部分)の側に生えてくる新芽を植え替えて増やす

種なしスイカ ⇒ 2倍体+4倍体の受粉で大量に3倍体のスイカ種を確保し増やす

種なしブドウ ⇒ ジベレリンが効果的に作用する品種を大量生産し、1つずつジベレリン処理をして増やす

といった生産方法が一般的です。

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ここまで説明すると、よく

そんな不自然な育て方をして体に悪影響はないの?

と聞かれることがありますが、答えとしては

人体には影響がなさそうだ(科学的根拠が十分あるわけではない)けれど、遺伝子組み換え同様に周囲の環境への効果は測定できていない

というのが一般的な見解です。

 

生物遺伝学者仲間からは批判されるかもしれませんが、感覚としては「大丈夫そうだけど、詳しい環境効果は推測しにくいし、とりあえず生産性を優先させよう」といったイメージですね。

今のところ問題ないから作り続けているという点では、日本では嫌悪されがちな組み換え食品と同じ立ち位置ですが、個人的には遺伝子組み換え・ゲノム編集・種なし植物には肯定的な立場ですので、この機会にぜひ自分なりの考察をしてみてください。

以上、『種なし果物はどうやって増える&仕組みは?』について簡単にまとめました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

 

『種なし果物はどうやって増える&仕組みは?』まとめ

 種なし果物はどうやって増える&仕組みは? ⇒ 染色体数を異常にしたり、薬剤投与することで種子形成を阻害しており、増やし方はさまざま

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