科学の雑学Q&A 生物学

のどちんこの役割&いびきとの関係は?|疑問を2分で!

投稿日:2019年3月14日 更新日:

 

今回は『のどちんこ(口蓋垂:こうがいすい)の雑学』として

1、のどちんこの役割は?

2、いびきとの関係は?

の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。

Throat-Snoring

のどちんこの役割・いびきとの関係

のどちんこの役割

 

のどちんこの役割】は、ずばり

1、飲食物が鼻に移動するのを防ぐ

2、呼吸・発声をスムーズにする

3、口の中の水分を保つ(潤す)

4、細菌の繁殖を防ぐ

の4つです。

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1、飲食物が鼻に移動するのを防ぐ

 

のどちんこの最も大切な役割が【飲食物の鼻への侵入を防ぐこと】です。

 

食べ物・飲み物を飲み込むとき、のどちんこが

鼻への通り道(鼻腔)をふさぐ

ことで

飲食物がのどへ直行する

ように促してくれています。

 

2、呼吸・発声をスムーズにする

 

のどちんこの役割の2つ目は【呼吸・発声の円滑化】です。

 

のどちんこの筋肉が収縮することで

半濁音(パピプペポ)などの複雑な発声が可能

となり、鼻への空気を通りやすく(通りにくく)することで

口からだけ息を吐ける

ようになります。

 

「リコーダー」や「トランペット」が演奏しやすいのは、のどちんこのおかげでもあるのです(← 空気が鼻から抜けなくなる)。

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3、口&喉の中の水分を保つ(潤す)

 

のどちんこから

さらさらした液体が分泌

されることで、口と喉の中が潤い

呼吸のしやすさ・発声のしやすさ・衛生環境の改善

に役立っています。

 

のどちんこがなければ、口の中は唾液で潤っても、喉はカラカラのままで不快感を感じるでしょう。

 

4、細菌の繁殖を防ぐ

 

のどちんこ自体にも

免疫細胞が存在

呼吸時に入ってくる菌をある程度ブロックしてくれる

役割があります。

 

もちろん、のどちんこだけで

すべての菌に対処できるわけではない

うえに

免疫機構も限定的なので十分にウイルスを防ぐことはできない

ことは覚えておいてください。

 

その一方で、昔から言われる

帰ったら手洗い・うがい

には、一定の科学的根拠があるといえるでしょう。

 

以上、【のどちんこ、4つの役割】について簡単にまとめました。

意外とのどちんこに役割があって驚かれたかもしれませんね。

ただ勘違いしないでほしいのは

のどちんこがなければ生きていけないわけではなく、のどちんこを切除しても生命にかかわることはない

という点です。

病気などでのどちんこを切除した人でも、生活に支障をきたすことはあっても命を落とすケースはほとんどありません(最近ではピアスを開けている人もいますよね…おススメはしませんが)

 

のどちんこといびきの関係

 

次に【のどちんこといびきの関係】ですが

のどちんこが肥大化することで気道がふさがれる

ことがあり、のどちんこのために

睡眠時無呼吸症候群(SAS:寝ているときに呼吸できない時間が続く現象)

につながっているケースがあります。

 

睡眠時無呼吸症候群は

【日中のダルさ】や【思考力の低下】に直結する危険な病気

なので、いびきがひどくて困っている方は一度

病院で診察してもらうことを強くおススメ

します。

 

いびき対策の手順としては、

1、睡眠時の音声を録音する(スマホアプリで「いびき」で検索すれば無料のものが見つかります)

2、枕を変える(睡眠時に気道を確保しやすくしてくれるいびき枕が有効)

3、肥満体型ならダイエットする

4、それでもダメなら病院に行く(日中に眠気を感じる人は病院が最優先)

という流れが効果的です。

 

いびきの原因」と「いびき枕」については過去記事でまとめているので、いびきで困っている方は参考にしてください。

 

以上、「のどちんこといびきの関係」について説明しました。

これにて『のどちんこの役割・いびきとの関係』は終了です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

 

『のどちんこの役割・いびきとの関係』まとめ

のどちんこ|4つの役割

1、飲食物の経路の確保

2、呼吸・発声の円滑化

3、口内・喉の保水

4、免疫

のどちんこといびきの関係

のどちんこが肥大化 ⇒ 気道の圧迫 ⇒ 睡眠時無呼吸症候群(早急な対策が必須)

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