科学の雑学Q&A

お腹がすくと”グー”っと鳴るのはなぜ?/空腹とガスが原因?

投稿日:2017年12月1日 更新日:

 

今回は『体の雑学』として

1、お腹が鳴る【理由は?

2、【空腹とガスの関係は?

3、お腹を鳴らさないための【対策は?

の3つを中心に、”わかりやすく・簡単に” 説明します。

Stomach-Hungry-Gas

お腹がすくとグーっと鳴るのはなぜ?/空腹とガスが原因?

 

お腹がグーっと鳴る理由は?

 

お腹が鳴るのは

”血糖値(血の中の糖分の量)をもっと上げて” という警告のため

です。

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私たちが動くためにはエネルギーが必要ですが

エネルギーのもととなるのが「糖」

「糖」は食べた物が消化

されることで作られます。

 

つまり

血液中の糖が不足している = 全身に糖が行きわたらない = エネルギー不足

脳が判断するため、脳が

”警告音” としてお腹を鳴らしている

のです。

 

実際には、糖が不足しても脂肪を燃焼したり、活動を制限する機能が多く備わっているので問題ないのですが、脳は心配性なので音で危険を知らせてくれているのです。

 

 では、お腹が空いたときに鳴る ”グー” っという音の正体は何なのでしょう?

 

続いては『空腹とガスの関係』です。

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空腹とガスの関係は?

 

ここからは『空腹とガスの関係』について簡単にまとめます。

 

空腹になると ”グー” っという音が鳴る「理由」については説明しましたが

音の正体は、胃の中の「(消化)液」や「ガス」が動く音

です。

 

脳が空腹で糖が不足していると感じると

 脳が胃を小さくさせる(強く収縮する)

⇒ 胃の中のものが動く

⇒ 音が鳴る

という仕組みです。

 

そのため、胃の中にガスがたまりにくい人は音が小さかったり、胃の形によってはまったく音が鳴らない人もいます

個人差が大きいのはちょっと不公平な感じもしますが、音が鳴る人も心配は不要!

音が鳴る『理由』と『正体』は説明したので、最後にお腹を鳴らさないための『対策』についてみていきましょう。

 

 

3、お腹を鳴らさないための対策は?

 

最後は『お腹を鳴らさないための対策』です。

 

対策はいたってシンプルで

血糖値を高く保つ

ことに尽きます。

 

具体的には

血液中に「糖を供給するスピードが高い食品」を摂取する

ことが有効で

アメを食べる

のが最もおススメです。

 

アメ1~3つほどであれば、30分もあれば血液中に吸収されるので

絶対にお腹を鳴らしたくない(会議やプレゼンなど)時間の ”30分前” を目安にアメを1~3つ食べる

とまずお腹が鳴ることはないでしょう。

 

ただし、この辺も個人差はあるので

実際にアメを食べてどのくらいの間、音が鳴らないか事前にチェック

しておくのがおススメです。

 

ほかにも対策はいろいろできますが、食生活を改善する(3食きちんと時間通りに食べる)など

社会人にとっては地味に実践するのは難しいことが多いので、「お腹を鳴らさないための対策」としてはアメで十分でしょう。

 

以上、『お腹がすくと”グー”っと鳴るのはなぜ?/空腹とガスが原因?』についてまとめました。

 

『お腹がすくと”グー”っと鳴るのはなぜ?/空腹とガスが原因?』まとめ

お腹がグーっと鳴る理由は?

・ お腹が鳴るのは、血糖値が下がっていることを脳が警告しているため

・ 血液中の糖が不足すると、エネルギーが体に行き届かなくなるリスクがあるので、脳が ”警告音” としてお腹を鳴らしている

・ ただし、実際には糖が不足して短期的には問題ないため、脳の過剰反応と捉えることもできる

空腹とガスの関係は?

・ 音の正体は、胃の中の「(消化)液」や「ガス」が動く音

・ 音は、胃が強く収縮されたために、胃の内容物が動くことで生じている

・ 胃の中身や形によって、鳴る音には個人差が大きい

お腹を鳴らさないための対策は?

・ お腹を鳴らしたくない時間の ”30分前” を目安にアメを1~3つ食べるのが効果的

・ そのほか、「糖を供給するスピードが高い食品(バナナやエナジードリンクなど)」でも有効

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