今回は「原子番号66,67,68,69,70」にあたる
ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)の説明です。
「イッテルビー」シリーズが2つもエントリーしています。
…もはや記事を書くモチベーションが、元素名の由来だけになりつつあります(笑)
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原子番号66,67,68,69,70|ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム/特徴・性質・名前の由来
原子番号66 ジスプロシウム(Dy)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号66 ジスプロシウム(Dysprosium)」の名前の由来は、ギリシア語の「得難い(Dysprositos)」です。
ジスプロシウムには、光エネルギーを貯蔵し発光する性能があるため、
避難灯などの夜光塗料として用いられます。
その他、ハイブリッド車における耐熱性ネオジム磁石に必須であったり、
鉛との合金は核燃料の放射線遮蔽(しゃへい)剤として利用されています。
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原子番号67 ホルミウム(Ho)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号67 ホルミウム(Holmium)」の名前の由来は、ストックホルムの旧名である「ホルミア(Holmia)」です。
ホルミウムのレーザーは比較的熱の発生が少ないため、レーザー治療器など医療手術の際に使われます。
ホルミウムレーザー内では、当てた光が反射・増幅を繰り返すことで、最終的に太いレーザー光となっています。
結石の破砕や前立腺の除去手術での利用が有名です。
原子番号68 エルビウム(Er)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号68 エルビウム(Erbium)」の名前の由来は、スウェーデンの村名である「イッテルビー(Ytterby)」です。
名前の由来は、イットリウム(Y)、テルビウム(Tb)、イッテルビウム(Yb)と同じですね。
エルビウムは光ファイバーのアンプとして有名です。
光エネルギーを弱めることがないため、長距離の光通信では特に重宝します。
エルビウムのおかげで、1995年には九州と沖縄間で光通信が可能となりました。
他にも、酸化エルビウムはガラスの着色剤として利用されています。
原子番号69 ツリウム(Tm)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号69 ツリウム(Thulium)」の名前の由来は、スカンジナビアの旧名である「ツール(Thule)」です。
ツリウムは、放射線の測定機器(放射線量計)に使用されていることで有名です。
その他、青色蛍光体に使われたり、光ファイバーの伝送容量を増やす目的で使用されています。
原子番号70 イッテルビウム(Yb)/特徴・性質・名前の由来
「原子番号70 イッテルビウム(Ytterbium)」の名前の由来は、スウェーデンの村名である「イッテルビー(Ytterby)」です。
これが「イッテルビー」シリーズ最後です。
単独での用途はほとんどないのですが、
黄緑色を出す際のガラスの着色剤やコンデンサーの材料として使われています。
以上、『原子番号66,67,68,69,70ージスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)/特徴・性質・名前の由来』でした!
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
「原子番号66,67,68,69,70ージスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)/特徴・性質・名前の由来」まとめ
原子番号66 ジスプロシウム(Dy)/特徴・性質・名前の由来
・ 光エネルギーを貯蔵し発光する性能がある
・ 夜光塗料に使われている
・ 耐熱性ネオジム磁石に必須の元素
原子番号67 ホルミウム(Ho)/特徴・性質・名前の由来
・ ホルミウムのレーザーは熱の発生が比較的少ないため
・ 結石の破砕や前立腺の除去手術などの医療手術の際に使われている
原子番号68 エルビウム(Er)/特徴・性質・名前の由来
・ 光ファイバーに使われる
・ 光エネルギーを弱めることがないため、長距離の光通信では特に有用
原子番号69 ツリウム(Tm)/特徴・性質・名前の由来
・ 放射線量計に使用されている
・ その他、青色蛍光体、光ファイバーの伝送容量の増加に使われている
原子番号70 イッテルビウム(Yb)/特徴・性質・名前の由来
・ 黄緑色の着色剤
・ コンデンサーの材料