『原子番号26,27,28,29,30』ー鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛/特徴・性質・名前の由来

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今回は「原子番号26,27,28,29,30」にあたる

鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)の説明です。

前回の原子番号21~25よりも有名どころかもしれませんね。

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『原子番号原子番号26,27,28,29,30』ー鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛/特徴・性質・名前の由来

原子番号26 鉄(Fe)/特徴・性質・名前の由来

 

「原子番号26 鉄(Iron)」の名前の由来は、ケルト系の古語である「聖なる金属」です。

鉄の「Fe」というのは、ラテン語の「鉄(Ferrum)」からとったものです。

 

鉄は英語でアイアン(Iron)なので、「I」や「Ir」でも良さそうに感じられますが、

「I」はヨウ素(Iodine)、「Ir」はイリジウム(Iridium)で使用され、それらが優先されています。

 

元素の活用という点からみれば、鉄は紀元前5,000年前から利用されていた歴史ある元素ではあるのですが…。

 

鉄は産業的には鉄鋼のイメージが強い元素ですが、体内でも必須の役割を担っています。

代表的なのは酸素の運び屋であるヘモグロビンでしょう

 

鉄が酸素を運ぶ原理は極めて単純で、鉄原子が血中の酸素量に応じて酸素との結合、分離を行うためです。

酸素が豊富な肺では酸素と結合し、酸素の少ない末端部位などでは分離しているだけです。

 

鉄は硬くて丈夫な金属である一方、さびやすいといったデメリットもあるため、工業的には他の元素との合金が利用されます

鉄(Fe)+ 亜鉛(Zn)  → トタン

鉄(Fe)+ 炭素(C)   → 鋼

鉄(Fe)+ ケイ素(Si) → ケイ素鋼

鉄(Fe)+ コバルト(Co)+ α → KS鋼

鉄(Fe)+ クロム(Cr)+ ニッケル(Ni) → ステンレス鋼

鉄

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原子番号27 コバルト(Co)/特徴・性質・名前の由来

 

「原子番号27 コバルト(Cobalt)」の名前の由来は、

ギリシア語の「鉱山(Kobalos)」またはドイツ民話の「山の精(Kobold)」とされています。

 

コバルトブルーと表現されるように、古くから青色の色素として、陶器やガラスの着色に利用されてきました

 

また、コバルトはビタミンB12を構成している中心の元素で、ヒトにとっても必須です

充血を抑える効果があるため、目薬に含まれていますね。

 

工業的には、鉄などとの合金である「KS鋼」が永久磁石としてよく利用されています

コバルト

 

 

原子番号28 ニッケル(Ni)/特徴・性質・名前の由来

 

「原子番号28 ニッケル(Nickel)」の名前の由来は、ドイツ語の「銅の悪魔(Kupfer nickel)」です。

 

「銅の悪魔」という物騒な表現は、銅の鉱山だと勘違いしてニッケル鉱山を採掘し、

精製時に有毒な蒸気を発したことに由来します

 

ニッケルは常温でも安定した金属で、メッキとしての利用が有名ですね

ニッケルと銅(Cu)の合金である「白銅(はくどう)」は100円硬貨などに使われています。

 

他にもニッケルとチタン(Ti)の合金は形状記憶合金

ニッケルと鉄(Fe)の合金はMRIの磁気シールドに、

ニッケル超合金はジェット機のタービン翼などに利用されています。

ニッケル

 

 

原子番号29 銅(Cu)/特徴・性質・名前の由来

 

「原子番号29 銅(Copper)」の名前の由来は、ラテン語の「キプロス島(Cuprum)」です。

 

銅の大きな特徴として、電気と熱をよく通す(伝導率が高い)性質があるため、電線や調理鍋といった使い道が有名ですね

この伝導率の高さは、金属の中では銀(Ag)に次ぐ第2位です

 

また、10円硬貨の主な成分だということはご存じだと思いますが、

1円硬貨以外にはすべて銅が含まれています。

 

スズ(Sn)との合金は「青銅」として10円硬貨に、

亜鉛(Zn)との合金は「真鍮(しんちゅう)」として管楽器の素材に、

アルミニウム(Al)との合金は「アルミ銅」として腐食に強く装飾品などに利用されています。

銅

 

 

原子番号30 亜鉛(Zn)/特徴・性質・名前の由来

 

「原子番号30 亜鉛(Zinc)」の名前の由来は、ペルシア語の「石(Sign)」またはドイツ語の「フォークの先(Zink)」です。

亜鉛の和名は鉛からきているのですが、かつては鉛と同じように毒性の高い金属だと考えられていました。

 

しかし実際には、ヒトに必須なミネラルであり、体内の有害物質を無毒化する効果があります

亜鉛メッキを施すと耐食性が高まることから屋根材として利用されていますね。

 

他にもコピー機や蛍光灯、ブラウン管などに活用されています。

繰り返しになりますが、銅(Cu)との合金は「真鍮(しんちゅう)」、

鉄(Fe)との合金は「トタン」です。

亜鉛

 

以上、『原子番号26,27,28,29,30ー鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)/特徴・性質・名前の由来』でした!

ご朗読ありがとうございました<(_ _)>

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「原子番号26,27,28,29,30ー鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)/特徴・性質・名前の由来」まとめ

原子番号26 鉄(Fe)/特徴・性質・名前の由来

・ 体内では、ヘモグロビンなどを構成する必須の元素

・ 鉄は硬くて丈夫な金属である一方、さびやすいといったデメリットもあるため、合金としてよく加工される

鉄(Fe)+ 亜鉛(Zn)  → トタン

鉄(Fe)+ 炭素(C)   → 鋼

鉄(Fe)+ コバルト(Co)+ α → KS鋼

鉄(Fe)+ クロム(Cr)+ ニッケル(Ni) → ステンレス鋼

原子番号27 コバルト(Co)/特徴・性質・名前の由来

・ 青色の色素として、陶器やガラスの着色に利用されている(コバルトブルー)

・ ビタミンB12を構成している中心の元素で、ヒトにとって必須元素

・ 工業的には鉄などとの合金である「KS鋼」が永久磁石として利用されている

原子番号28 ニッケル(Ni)/特徴・性質・名前の由来

・ 常温でも安定した金属で、メッキとして利用されている

・ ニッケルと銅(Cu)の合金である「白銅(はくどう)」は100円硬貨の原料

・ ニッケルとチタン(Ti)の合金は形状記憶合金

原子番号29 銅(Cu)/特徴・性質・名前の由来

・ 電気および熱の伝導率が高いため、電線や調理鍋に使われる

・ スズ(Sn)との合金は「青銅」であり、10円硬貨の材料

・ 亜鉛(Zn)との合金は「真鍮(しんちゅう)」であり、管楽器の素材

・ アルミニウム(Al)との合金は「アルミ銅」であり、装飾品などに利用されている

原子番号30 亜鉛(Zn)/特徴・性質・名前の由来

・ ヒトに必須なミネラルであり、体内の有害物質を無毒化する効果がある

・ 亜鉛メッキにより耐食性が高まるため、屋根材として利用されている

・ 銅(Cu)との合金は「真鍮(しんちゅう)」、鉄(Fe)との合金は「トタン」

 

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