今回は『ニワトリの雑学』として、
ニワトリが朝早く鳴くのはなぜ?(理由・背景)
について、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
ニワトリが朝早く鳴くのはなぜ?
ニワトリが朝早く鳴くのはなぜ?
「ニワトリが朝早く鳴く理由」は、ずばり
1、強さの優劣(序列)を再確認するため
2、ホルモンの影響
3、メスへのアピール
の3つです。
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1、強さの優劣(序列)を再確認するため
ニワトリは「集団で生活する社会性の高い動物」で
集団の中にはっきりとした序列が存在
します(順位制)。
ざっくりと言えば、「ケンカが強いオスが上位個体」となり
縄張り(エサの確保)
メスへの求愛
において行動が優先されています。
実際に、日中には
上位個体が下位個体の体をつつく
行為を通して、順位を確認し合っています(つつかれた側はケンカで勝たない限り上位個体に逆らえない)。
早朝に「コケコッコー」と鳴くのも【順位確認の1つ】で
上位個体から順番に鳴いていく
ことが知られています。
「朝からニワトリがうるさいなー」と私たちは邪険にしてしまいがちですが、ニワトリにとっては自分の遺伝子をかけた熾烈な争いの真っただ中というわけですね(最近の人はニワトリを見たことがない人が多いようで少し寂しいですが…)。
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2、ホルモンの影響
「ニワトリが朝早く鳴く理由」の2つ目は【ホルモンの影響】です。
ニワトリは
暗闇では目が見えない
ため、夜はずっと不安にさいなまれています。
今でこそ家禽化されているため夜でも安全ですが、本来の野鶏(ニワトリの先祖)であれば
イタチやネコといった肉食動物はもちろん、大型の鳥~ヘビまで ”外は天敵だらけ”
です。
そのため、夜はじっと身を隠し、早朝目が見えるようになったらすぐに体を動かせるようにホルモンが活性化されるわけです。
簡単に言えば「今日も1日頑張るぞー!」という意気込みで鳴いているような感覚です。
ここまで話すと
そんなに天敵が多いなら、大声で泣いてしまったらすぐ見つけられちゃうんじゃない…?
と疑問に思うかもしれませんが
セキショクヤケイなどのニワトリの祖先はジャングルなど視界の悪い場所で生活
しているため
木の上や茂みの近くなど逃げやすい場所で鳴く
ことで、そうそう捕食者に捕まることはないため大丈夫だと考えられます。
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3、メスへのアピール
「ニワトリが朝早く鳴く理由」の最後は【メスへのアピール】です。
そもそも「コケコッコー」と鳴くこと自体が
オス(雄鶏)だけがするメスへの求愛行動
なのですが
早朝の声が届きやすい時間(朝は大気の動きが少なく、ほかの生物の雑音も入りにくいい)の鳴き声は遠くまでキレイに届く
ため、朝早く鳴くことに【メスへのアピール】も含まれていると考えられます。
だからそこ、序列の高いオスから順番に鳴いていく権利が与えられているのかもしれません。
メス側からしても
不安な夜の終わりを告げるのが、群れの中で一番強いオスの鳴き声
なわけで、多少声が汚くても当然魅了されてしまうわけですから種の繁栄としてうまくできていると感心できますね。
以上、簡単にですが『ニワトリが朝早く鳴くのはなぜ?』についてまとめました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
※ 関連記事
『ニワトリが朝早く鳴くのはなぜ?』まとめ
1、序列の再確認 ⇒ 強い個体から順に鳴いていく
2、ホルモンの影響 ⇒ 朝方にホルモンが活性化
3、メスへのアピール ⇒ 早朝が(最もリスクの少ない状況下で)声が届く