今回は『利き手』として
1、【右利きが多い】のはなぜ?/理由
2、利き手の【比率】は?/左利きを【矯正】できる?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
右利きが多いのはなぜ?・理由/利き手の比率は?/左利きを矯正できる?
右利きが多いのはなぜ?/理由
まずは『右利きが多いのはなぜ?(理由)』から。
右利きの人が多い理由は、ずばり
1、幼少期に左脳が発達しやすいから
2、右手を使う道具(おもちゃ)が多いから
の2つが有力です。
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1、幼少期に左脳が発達しやすいから
人間の脳は「右脳」と「左脳」に分かれていますが
右脳 ⇒ 左半身の体を動かす(ことが多い)
左脳 ⇒ 右半身の体を動かす(ことが多い)
ため
「左脳が発達」すると必然的に「右半身(右手)が使われやすい」
ことになります。
これは人間の進化と一定の関連があって、人間は
論理的な思考をつかさどる「左脳」を発達
させることで
知恵でほかの生物を圧倒し繁栄してきた
という歴史があります。
そのため
生き残るために速く左脳を発達させたい
⇒ 小さいときに左脳が発達する
⇒ 右手がよく機能するようになる
⇒ 右利きになりやすい
という流れが考えられます。
ただし、例外も多く
子供のころに「右脳が発達」すれば「左利き」になりやすい
傾向にあります。
では
「そもそもなぜ利き手があるの?」
と聞かれれば
「利き手があった方が負担が少ないから」
と答えることができます。
さきほど話したように
左脳と右脳で動かす体が違う
ため
片方をメインに使った方が脳の負担が少ない
うえに
両手を器用に使う必要性が低い
ため
どちらかの機能を特化させた方が生きやすかった(生存率が高い)
と考えられます。
ちなみに、ほかの動物でも
利き手はある種は多い
のですが
人間ほど機能に差はなく、右利きと左利きは50%ずつ
なことがほとんどです。
簡単にまとめると
・ 人間は脳を発達させてきた
⇒ 左脳がはやく発達した方が有利
⇒ 右利きが多い
という流れですね。
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2、右手を使う道具(おもちゃ)が多いから
こちらも「右利きが多い理由」としてある程度考えられます。
子供は2歳くらいまでは
左右両方の手を平等に使う
のですが、4歳くらいまでの間に
より多く使っていた手が利き手になりやすい
というデータがあります。
しかし、この研究は
左脳の発達過程との交絡があり、共線性を考慮していない
うえ(”私が読んだ論文では”です)
途上国と先進国で利き手比率に有意差が認められない
ため、分析結果に疑問は残ります。
この辺は過去記事でめちゃくちゃ人気のなかった(笑)統計学の分野なので避けておきましょう。
専門が統計なのに、ほとんど記事は書けていないという。。。
また脱線しそうなので、これで『右利きが多いのはなぜ?/理由』は終わりにします。
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利き手の【比率】は?/左利きを【矯正】できる?
ここからは『利き手の【比率】は?/左利きを【矯正】できる?』です。
利き手の比率は、ざっくりと
右利き:85~90%
左利き:10~15%
ほどです。
データが少ないので何とも言えませんが、地域差は少ないため、利き手の遺伝率は低い可能性が示唆されます。
次に「左利きを【矯正】できる?」かですが
”大人” になってから、”日常生活” の利き手を矯正することは非常に困難
です。
逆に幼少期(2~3歳くらいまで)であれば
右手ばかり強制的に使わせる
ことで
右利きになりやすい傾向
はあります。
日本では教室の窓が左側に設置されていたり、道具が右手用のものが多いので右利きの方が便利ではあるでしょう。
しかし
左利きが劣っているということは決してなく、感性をつかさどる右脳が発達した結果
だという可能性があります。
利便性を重視するなら日本では右利きが有利ですが、あえて矯正するほどではないでしょう。
また
「日常生活」の利き手は大人になると変更困難
ですが、これから始めようとする
野球・柔道といったスポーツなどの慣れていない分野
であれば矯正は可能です。
ちょっと矯正の方向性は違いますが、マイナーな方へ進めば展開が有利に運ぶことは往々にしてありますよね。
以上、『利き手の【比率】は?/左利きを【矯正】できる?』でした。
これにて『右利きが多いのはなぜ?(理由)/利き手の比率は?/左利きを矯正できる?』は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
また次回ノシ