今回は『熱の雑学』として、
魔法瓶の保温性が高いのはなぜ?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
魔法瓶の保温性が高いのはなぜ?
魔法瓶の保温性が高いのはなぜ?
さっそく『魔法瓶の保温性が高いのはなぜ?』の答えから!
「魔法瓶の保温性が高い理由」は、ずばり
熱を逃がさないように【内側】と【外側】の間を【真空】にしているから(真空:空気をほとんど抜いたスペース)
で、わかりやすくいえば
熱を伝えるもと(空気の分子)をカットしているから
です。
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まず「熱が逃げる理由」として、
1、熱の【伝導】→ 中身と接触している分子が熱を奪い外まで運んでいく現象
(例えばお湯をコップに入れた場合には、お湯に接しているコップや空気中の分子が熱を受け取ってどんどん外に渡し熱を逃がしている)
2、熱の【対流】→ 中身が移動することで温度差を埋めようとする現象
3、熱の【放射】→ 中身が放つ放射線によって熱が逃げていく現象
の3つが挙げられます。
このうち、魔法瓶では
内側と外側に【真空のスペース】を設ける
ことで
熱の【伝導】と【対流】をカット
し
【中身の熱】が【容器】に伝わるのを防いで
います。
わかりやすくいえば、
熱の伝導 ⇒ 真空中には【空気の分子がほとんどない】ので、熱が分子を伝って移動していかない!
熱の対流 ⇒ 中身が移動するスペースがないので熱の均一化が生じない!
という感じです。
次に
熱の【放射】
ですが、こちらは
中身が勝手に放射線を放っている
ため、
熱の放出を防ぐことはできない
のですが
放出した熱を戻すことは可能
です。
魔法瓶を使用する環境下では、
熱の放射は【赤外線】の波長域がメイン
なので、単純に
内側に【銀メッキ】などの長い波長を跳ね返す素材
を使用することで
壁にあたった電磁波が反射して中身に戻っていく
ようになります。
もちろん、一部はすり抜けてしまいますが
タイガーの魔法瓶では9割程度は熱移動をカット
できているそうです。
つまり、「魔法瓶の保温性が高い理由」は
① 真空による熱移動カット
② 銀メッキによる熱放射軽減
の2つだといえるでしょう。
以上、『魔法瓶の保温性が高いのはなぜ?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『魔法瓶の保温性が高いのはなぜ?』まとめ
魔法瓶の保温性が高い理由 ⇒ 真空スペースを設けることで熱の【伝導】【対流】をカットし、銀メッキコーティングすることで熱の【放射】を軽減しているから