今回は『動物の雑学』として、
冬眠中でも【おしっこ】や【うんち】はする?しない?
という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
冬眠中の排泄(おしっこ・うんち)はどうしてる?
冬眠中の排泄(おしっこ・うんち)はどうしてる?
さっそく『冬眠中の排泄(おしっこ・うんち)はどうしてる?』の答えから!
「冬眠中の排泄」は、ずばり
です。
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「① エサをたくわえておくタイプ」は、一般に
貯蔵型・持続的冬眠
と呼ばれ、
によく見られ、イメージとしては
【省エネ】でエサの少ない期間を耐えしのぐ
といった感じです。
2日ほどで目覚めることもあれば、2週間ほど寝たままなこともあるなど、個体によって覚醒するタイミングはさまざまですが、基本は体温が大きく低下し、環境の変化に鈍感だという特徴があります。(もちろん強い外部刺激には強く反応し、冬眠中の動物を暖めればすぐ起きるし、虫や細菌にたかられる程度でも起きることはあります)
覚醒したときには、貯めてあったエサを食べ、排尿・排泄までしっかり済ませてから再び冬眠に入ります。
なお、
【冬眠】といっても【睡眠】とはまったくの別物
で、冬眠は
体の機能を制限&改変し、エネルギーを生命維持だけに集中させる
ことを指し、実際に「中途覚醒まで時間があきすぎると睡眠不足の症状がみられる」という論文もいくつか見られるほどなので、”貯蓄型冬眠” のケースでは
冬眠 ≠ 睡眠
という点は覚えておいてください。
次に「② 脂肪をたくわえておくタイプ」ですが、これは
脂肪蓄積型冬眠
と呼ばれ、最も代表的で特殊なのが
クマ
です。
クマは秋までにとにかくエサを食べ続け、
体重の3~4割以上の脂肪を蓄える
ことを目指し、途中で
覚醒・排尿・排泄は基本しない
ストイックな冬眠をします。
さらに「他の小型哺乳類の冬眠(貯蓄型冬眠)」と大きく違う点として、
・ 体温が高い(32~35度ほどで平熱から4度程度しか変わらない ⇒ 睡眠状態に近く、外部刺激はもちろん「お腹が空いた」などの内部刺激によっても覚醒しやすい)
・ 脂肪を分解し、水分を確保することができる
・ 尿素を再利用し、タンパク質、窒素を中心とする栄養素を作り出すことができる
・ 血中の栄養素濃度(カルシウムなど)を一定に保つことができる
といった、冬眠に特化した生命維持機構をまんべんなく取り扱っているイメージです。
その一方で、
刺激によっては非常に覚醒しやすい傾向
にあり、お腹が空かせた凶暴なクマがエサを求めて民家に出現…といった事件も毎年起きています。(”クマの冬ごもり” といわれる所以ですね)
また、クマは冬眠中に出産することでも有名で、冬眠から目覚める2~3ヵ月ほど前(1月ごろ)に子供を産み、冬眠しながらお乳だけ与えて育て、冬眠から覚めるときには子供が歩ける程度には成長できるように調整しています。
以上、『冬眠中の排泄(おしっこ・うんち)はどうしてる?』について簡単にまとめました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
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『冬眠中の排泄(おしっこ・うんち)はどうしてる?』まとめ
冬眠中の排泄(おしっこ・うんち)はどうしてる? ⇒ リスなどの貯蓄型は排泄するが、クマなどの脂肪蓄積型はしない(ただしクマは中途覚醒しやすく、目覚めて活動を再開した際には排泄活動も再開する)