今回は『雲の雑学』として、
1、入道雲・積乱雲はなぜ・どうやってできる?
2、夏に多く発生するのはどうして?
3、雷が多いのはなぜ?
という3つの疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。
※ 結論だけ知りたい人は、最後の『まとめ』だけチェックすればOK!
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入道雲・積乱雲はなぜ・どうやってできる?
入道雲・積乱雲はなぜ・どうやってできる?
「入道雲・積乱雲ができるメカニズム」は、ずばり
【地上の空気】がとても【熱く】なる
⇒ 暖かい空気は【軽い】ので、上空に上がっていく(【上昇気流】の発生)
(※ 暖かいと空気は【膨張】します;空気の【重さ】は同じなのに【体積】だけ大きくなる ≒ 軽くなる)
⇒ 上空は【気温が低い】ので、地上では水蒸気だったのが【水滴(氷の粒)】に変わる
⇒ 【雲】ができる
という流れで、とくに「入道雲(積乱雲)」ができるのは
【地上】と【上空】の温度差が非常に大きい
ときで
地上 ⇒ 空気がとても熱いので、勢いよくどんどん上に行く(強い上昇気流を伴う)
上空 ⇒ 地上から来た熱い空気を急いで冷やすが、風(上昇気流)の勢いが強すぎて雲になってもどんどん上に行く
ことで
大きくて背の高い雲(← 入道雲・積乱雲)
となるわけです。
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では
入道雲・積乱雲が夏に多く発生するのはどうして
なのでしょうか?
「夏に多い理由」はシンプルで、日本では夏が一番
【太陽の日差し】が強くなりやすい
ために
【地上の空気】が熱くなりやすい
からです。
つまり、入道雲・積乱雲ができる条件である
地上と上空の温度差が非常に大きい
を
夏には達成しやすい
というわけですね。
逆に言えば
夏でなくても入道雲・積乱雲は発生
することがあって、例えば
山に強風が吹き続けることで、強い上昇気流が発生したとき
海水温が高い状態で、上空に強い冷たい空気がやってきたとき(シベリア気団など)
には入道雲・積乱雲が形成されます。
要は
強い上昇気流
さえあれば
入道雲・積乱雲は発生する可能性がある
というわけですね(ただし、空気の水分量が多い&地上の空気が熱くなる必要があるため確率的に夏の方がよく見られます)。
最後に、入道雲・積乱雲で
雷が多いのはどうして
なのでしょうか?
「雷発生のメカニズム」は少し複雑ですが、ざっくり言えば
雲の中の【風】が強いので【静電気】が発生し、それが雷となって雲と地上を結ぶから
という仕組みで、詳しく説明すると
雲のなかで風が入り乱れている(強い【上昇気流】と【下降気流】が発生している)
⇒ 雲のなかにある水滴・氷の粒がぶつかり合う
⇒ 【静電気】が発生する(電子の受け渡しが生じ、大きい粒が負の電荷、小さい粒が正の電荷となる)
⇒ 大きい粒は重いので雲の下に、小さい粒は軽いので雲の上に移動しやすい(つまり【雲底が負】【雲頂が正】となり【地表に正の電荷】が溜まる)
⇒ 雲底にたまった電子が地上の正電荷に向かって移動する
⇒ 電子が大気中の中性原子とぶつかり、その原子がもっている電子までふっとばして進んでいく
⇒ 飛ばされた電子もまた中性原子にぶつかり…を繰り返し、電子による地上へのと競争が繰り広げられる
(基本的に最初に飛び出した先頭の電子にあとの電子も続く&原子との衝突も少ないので、電子のルートはそれほど多くなりません)
⇒ 1番最初に地上に近づいた電子に、地上で待ちきれなくなった正電荷が飛び出して合流し、一気に地上の正電荷が雲までのぼっていく
⇒ 正電荷がのぼっていく過程で強い光(=雷光)が発生し、雷となる
(つまり稲妻は地上→上空方面に伸びる;雷が枝分かれしているのは1等賞をとれなかった電子のルート)
という感じです。
…少し長くなりすぎましたね、なかなか簡潔に書くことに慣れていなくて申し訳ないです。
これだと『雲の雑学』というより『雷の雑学』になってしまいそうです笑
「雷の発生メカニズム」に関して実際はもっと複雑なので、また時間を見つけて別記事で詳しく紹介しようと思います。
以上、『入道雲・積乱雲はなぜ・どうやってできる?』について簡単にまとめました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『入道雲・積乱雲はなぜ・どうやってできる?』まとめ
1、入道雲・積乱雲はなぜ・どうやってできる? ⇒ 地上の空気が熱くなることで強い上昇気流が発生し、雲が高く伸びるから
2、夏に多く発生するのはどうして? ⇒ 地上の温度が高くなりやすく、水分を多く含む空気が上昇しやすいから
3、雷が多いのはなぜ? ⇒ 入道雲・積乱雲の中では気流が激しく乱れており、静電気が発生しやすいから