『統合失調症とは?』ー原因・治療法・遺伝性をわかりやすく!

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今回は『統合失調症』として、

1、統合失調症とは?

2、原因・遺伝性は?

3、治療法は?

の3つを中心に、”わかりやすく・見やすく” まとめていきます。

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『統合失調症とは?』ー原因・治療法・遺伝性をわかりやすく!

 

【統合失調症】とは?

 

統合失調症とは?/【症状】は?

 

統合失調症とは、

精神病性障害の1つ

で、

「幻覚」や「妄想」を主な症状とする病気

です。

 

 幻覚とは?

存在しないこと(もの)を「視る」「聴く」「触る」といった知覚異常のこと

 妄想とは?

現実的ではないことを信じ、修正不可能な状態のこと

 

 

統合失調症による【特徴・障害】は?

 

「統合失調症による【特徴・障害】」は、代表的な指標で3つに分けられます

 

3つの特徴・障害

1、思考

⇒ 被害妄想、思考力の低下、認識力の低下、判断力の低下

2、行動

⇒ 会話が成立しない・注意力の低下(⇒ 社会性の欠如)、大げさな言動・奇妙な行動の増加(⇒ 常識の欠如)

3、意欲

⇒ 無気力、反応の低下、意識の低下

 

「3、意欲」における【特徴】のように、

本来の能力が失われる症状を「陰性症状

といい、さらに

「幻覚」や「妄想」が加わると「陽性症状

となり、生活への支障はより大きくなる可能性があります。

 

統合失調症の【患者数・罹患率】は?

 

厚生労働省のデータでは、【患者数】は

日本で治療中の患者が「25~30万人」

であり、

日本国民全体としては「80~90万人」

が一定の治療を受けていると考えられています。

 

【生涯罹患率(統合失調症にかかる人の割合)】では、

0.3~2.0%

であると報告されているため、

1000人に3~20人は罹患する可能性がある

と考えられます。

 

【年齢別】にみると、発病のピークは

男性 ⇒ 20代

女性 ⇒ 20代後半

となっており、【国別】でみると

先進国に多く、途上国は相対的に少ない

傾向にあります。

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統合失調症の【タイプ】は?

 

統合失調症は、大きく分けて5つのタイプに分類することができます。

 

統合失調症、5つのタイプ

1、妄想型

⇒ 妄想および幻覚が顕著なタイプ

2、破瓜(はか)型

⇒ 意欲の低下、言動の異常性を伴うタイプで、妄想・幻覚は症状が目立たないケースが多い

3、緊張型

⇒ 興奮や無動、拒絶など精神的異常が目立ち、周期的に症状が顕著になることが多い

4、単純型

⇒ 陰性症状を主とし、社会性の欠如などが比較的目立つ傾向にある

5、残遺(ざんい)型

⇒ 陽性症状の後、陰性症状が主として一部残っている状態

 

統合失調症のタイプは、治療法を明確にするために使用されていますが、

実際には個々の患者にあわせた治療が重要で、一概に分類し区分できるものではない

点には留意してください。

 

 

以上、「統合失調症とは?」について簡単にまとめました。

続いては「原因」と「遺伝性」について説明します。

 

統合失調症の【原因・遺伝性】は?

 

統合失調症の【原因】は?

 

統合失調症の【原因】は、

2017年時点で、いまだ不明のまま

です。

 

しかし、

有力な仮説は2つ存在する

ため、今回は原因と素因について解説します。

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原因仮説1、ドーパミン

 

ドーパミン仮説は、言い換えれば

神経伝達物質の異常

であり、

ニューロン(神経細胞)の活動異常が原因

とする仮説です。

 

一般に

人間が「ものを感じ、考え、行動する」するときに、ニューロンが情報を伝える

役割を果たしますが、

ドーパミンが過剰に作用すると、幻覚や妄想を誘発しやすくなる

傾向にあります。

 

 

また、現在使用されている

統合失調症の治療薬の多くが「ドーパミン感受性」に影響を与える(主に下げる)働き

があることも根拠の一因となっています。

 

ただし、

神経伝達には多くの物質が関与している

ため、ドーパミンだけでなくセロトニンなど

他の物質との関連・相関・交絡

などを考慮する必要があり、ドーパミンだけによる作用と判断することはできません

 

原因仮説2、脳の構造異常

 

仮説の2つ目は「脳の構造異常」です。

 

統計的に不十分なデータですが、

統合失調症患者の「前頭葉」「側頭葉」の体積が相対的に小さい

傾向にあることが示されています。

 

「前頭葉」および「側頭葉」は、神経伝達における重要組織が多く集まっている

と考えられているため、

脳の一部構造に異常があれば、統合失調症の素因となる可能性はある

と考えられます。

 

しかし、

統合失調症患者に脳の体積減少がみられるケースは一部

であり、

サンプルサイズが小さく、因果関係・有意性を推しはかるレベルではない

ため「ドーパミン仮説」と比べ根拠に乏しい仮説となっています(環境効果の補正が不十分)。

 

 

統合失調症の【遺伝性】は?

 

統合失調症は症状に幅があるため、【遺伝率】の推定は困難ですが、

一卵性双生児(遺伝情報が全く同じ双子)が2人とも発症する可能性は約50%

と、罹患率に比べ高い水準になっています。

 

また、

遺伝的近縁度(遺伝情報の近さ)が高まると発病率が高まる

ことから、

遺伝による影響は大きい

と考えられます。

 

ただし、

親子間の遺伝は約10%しかない

うえに、

データが少なく環境効果を補正できていない

ことから、

遺伝性はあるものの、環境要因が大きい可能性が高い

と考えられます。

 

また、

現在では多くの治療法があり、治らない(症状が改善しない)病気ではない

ため、悲観する必要はありません

 

 

以上、「統合失調症の【原因・遺伝性】は?」についてまとめました。

最後は「治療法」について説明します。

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統合失調症の【治療法】は?

 

統合失調症の【治療法】は?

 

統合失調症の【治療法】は、大きく2つにわけることができます。

 

2つの治療法

1、身体的治療法

⇒ 薬物療法、伝記療法

2、心理社会的治療法

⇒ 認知行動療法、リハビリテーション

 

 

治療法1、身体的治療法

 

【身体的治療法】では、

1、ドーパミン感受性を低下させる「抗精神病薬」

2、セロトニン等の感受性を和らげる「非定型抗精神薬」

3、電気けいれん療法(ECT:electroconvulsive therapy)

の3つが代表的です。

 

【薬物療法(1および2)】では、

メリット ⇒ 再発防止、症状のゆるやかな回復

デメリット ⇒ 長期服用の必要性、軽度な副作用(場合によっては体調不良、臓器への負担増加)

といった特徴があり、

【電気療法】では、

メリット ⇒ 効果の効き目が早い(傾向にある)

デメリット ⇒ 効果が短時間的(である傾向)

といった特徴があります。

 

どちらの治療法が良いか

と判断すべきではなく、

個々の症状・ケースにあわせた治療法を選択することが重要

です。

 

 

治療法2、心理社会的治療法

 

【心理社会的治療法】では、

患者の症状・環境に合わせた治療法が多く存在

します。

 

今回は代表的なものを ”5つ” 紹介します

 

5つの心理社会的治療法

1、(支持的)精神療法

⇒ 患者の精神状態の改善

2、心理教育

⇒ 再発防止に有効

3、社会療法・生活技能訓練(SST)

⇒ コミュニケーション能力など社交性の向上に有効

4、作業療法

⇒ 集中力の向上に有効

5、デイケア

⇒ 対人能力の向上に有効

 

そのほかにも、症状の緩和に有効な【心理社会的治療法】は多く実践されており、

「治療法1」の【身体的治療法】とあわせて治療していくことが重要

です。

 

1つの治療法だけでなく、

患者にあわせた多方面の治療をしていくこと

が統合失調症の改善に最も有効だと考えられています。

 

 

統合失調症は【どの病院】の【何科】に行けばいい?

 

統合失調症は、

精神科

が担当部門です。

 

病院に関しては、

1、総合病院

2、精神科専門病院

3、精神科クリニック

といった選択肢がありますが、まずは

家から近く、大きめの病院で診断を受ける

のがおススメです。

 

また、

統合失調症は非常に有名な病気

ですが、

精神病は診断が困難(医師によって見解が分かれることがある)

ため、できるだけ

2つ以上の病院で診察を受ける(セカンドオピニオン)

ようにしましょう。

 

診断後は、症状に応じて医師の指示通りの治療をしていくことになります。

 

基本的に、他人に危害を加えるほど症状が重くなければ入院する必要性はないため、

できるだけ早く診断してもらうこと

が何よりも大切です。

 

統合失調症は今や100人に1人は罹患するといわれるほど珍しい病ではなくなり、多くの治療法が存在します。

 

ゆっくり、少しずつでも症状は緩和し改善されていくはずです。

 

 

以上、「統合失調症の【治療法】は?」でした。

 

これにて『統合失調症とは?ー原因・治療法・遺伝性を世界一わかりやすく!』は終了です。

ご朗読ありがとうございました<(_ _)>

 

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『統合失調症とは?/原因・治療法・遺伝性』まとめ

 

1、【統合失調症】とは?

・ 統合失調症は、精神病性障害の1つで、「幻覚」や「妄想」を主な症状とする病気

・ 思考や行動、意欲に障害が出ることが多い

・ 患者数は「80~90万人」ほどおり、障害罹患率は「0.3~2.0%」であると考えられている

・ 年齢別では20代が最も罹患比率が高い

・ 統合失調症はタイプによって、妄想型・破瓜型・緊張型・単純型・残遺型などに分類することはできるが、個々の症状に合わせた治療が肝要

2、【原因・遺伝性】は?

・ 原因は2017年時点で解明されていない

・ ただし、有力な説として「ドーパミンの過剰作用(ニューロンの活動異常)」が挙げられる

・ 遺伝性はあるが、環境効果による影響も大きいと考えられる

・ 実際に一卵性双生児がともに発症する割合が50%、親子間の遺伝は10%にとどまっている

3、【治療法】は?

・ 治療法は、「身体的治療法」と「心理社会的治療法」の2つに大きくわけられる

・ 身体的治療法とは、薬剤治療や電気療法といった直接的に症状に影響する治療法のこと

・ 心理社会的治療法とは、患者の症状に合わせ、環境的・能力的・思考的に症状を改善していく治療法のこと

・ どちらの治療法を採用するかではなく、個々の患者に適した治療を複合的に実施していくことが重要だと考えられる

・ 統合失調症は「精神科」に相談し、できるだけ2つ以上の病院で診断してもらうことが大切

 

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