科学の雑学Q&A

打ち水の意味&効果は?|疑問を2分で!

投稿日:2019年7月7日 更新日:

 

今回は『熱の雑学』として、

打ち水とは?|意味&効果は?

という疑問に、”わかりやすく・簡単に” 答えていきます。

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打ち水とは?|意味&効果

打ち水とは?|意味&効果

さっそく『打ち水とは?|意味&効果は?』の答えから!

まず「打ち水」とは、

 地面に【水をまく】こと

で、「打ち水の意味・効果」として

① 気温を下げる
② ホコリを抑える

ことに期待でき、「気温が下がる理由・涼しく感じる理由」は

【水】→【水蒸気】になるときの【気化熱(きかねつ)】(水1gが蒸発すると25℃のとき2,442Jの熱を周りから吸収)

 打ち水をした場所の【空気密度】が大きくなることによる【風】の発生

という2つが挙げられます(環境により変わりますが1~2℃温度が下がりそよ風の発生に期待できる)。

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気化熱」に関しては

お湯を沸かすとどんどん水蒸気になっていく

ことからわかるように

熱を加えると水蒸気になる

になるわけで、見方を変えれば

水が熱を吸収すると水蒸気になる

と表現できます。

つまり

水 → 水蒸気の変化は吸熱反応(周りの熱を奪って反応が進む)

ため

【打ち水をした水分】が蒸発すれば周囲の気温が下がる

わけですね。

一方

【風】の発生

に関しては、打ち水をして

 濡らした地面の周りの気温が下がる

⇒ 気温が下がって空気の密度が大きくなる(空気分子の運動エネルギーが温度のもとになっているため)
⇒ 空気密度を均一にするため、密度の大きい空気は小さい方へ移動する
⇒ 打ち水をした場所から外に向けて風が発生

という流れで

体感温度を下げる「風」

が生じるわけです(風で涼しく感じるのは体の周りで暖められた空気が離れてくれるから)。

なお「打ち水が効果的に働くケース」は

ゆっくりと水が水蒸気に変わる場合

直射日光が当たらない場所で、土や植物への打ち水

が理想です(植物の場合は蒸散効果も加わる)。

逆に

直射日光のあたるアスファルト・コンクリートへの打ち水は逆効果

になる場合が多く

気化熱は発生する一方で、湿度が一気にあがるため不快感が増す(体感温度が高くなる)

ため注意が必要です(さらに蒸発がすぐ終わるので気温低下もすぐ終わり意味が薄くなる)。

 

以上、『打ち水とは?|意味&効果』について簡単にまとめました。

お読みいただきありがとうございました<(_ _)>

『打ち水とは?|意味&効果は?』まとめ

 打ち水 ⇒ 地面に水をまくこと

 打ち水の意味 ⇒ 気温を下げ、ホコリを抑える

 打ち水の効果 ⇒ 1~2℃温度が下がり、そよ風によってより涼しく感じる

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