今回は『海水』として
1、海水はなぜ【しょっぱい】?/理由
2、【成分濃度】はどうなってる?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
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海水はなぜしょっぱい?/成分濃度はどうなってる?
海水はなぜしょっぱい?/理由
まずは『海水はしょっぱい理由』から。
海水がしょっぱいのは、ずばり
塩がたくさん溶けているから
です。
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では、この塩は最初から海にあったものなのでしょうか?
答えは
NO
です。
海の塩は
「陸にある岩石」が雨で海に流れてきたことで作られた
と考えられます。
塩の主成分は「塩化ナトリウム(NaCl)」
で
昔の海は「塩酸(HCl)」
に満ちていました。
「陸にある岩石」には「ナトリウム(Na)」が含まれている
ため
雨が降ると「ナトリウム(Na)」が海の「塩酸(HCl)」に混ざる
ことになります。
中学理科で習うことですが
塩酸にナトリウムが加わるとどうなるでしょう?
化学式を使うとわかりやすいですが
HCl + Na+ ⇒ NaCl + H+
(中和滴定では HCl + NaOH ⇒ NaCl + H2O ですね)
となり
塩酸が塩に変わる
のです。
では
ナトリウムは今でも海に流れているのだから、海はどんどんしょっぱくなっているの?
と質問されそうですが、そうはなりません。
確かに
ナトリウムは雨や火山などによって海に流されます
が、海の塩は
生物に取り込まれる
化学変化を起こす
海底に堆積する
などさまざまな理由で
塩分濃度をこれ以上高めることはない
均衡を保っています。
ちなみに、現在では「ナトリウムが流れる」というより「塩分を含んだ岩石(岩塩)が流れる」といったほうが分かりやすいかもしれませんね。
まとめると
海水がしょっぱい理由 ⇒ 塩のせい
で
塩 ⇒ 塩酸があった昔の海に、雨で流されたナトリウムが混ざったから
です。
以上『海水はなぜしょっぱい?/理由』でした。
続いて「海水の塩分濃度」を簡単にみていきましょう!
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海水の成分濃度はどうなってる?
ここからは『海水の成分濃度はどうなってる?』です。
海水の塩分濃度は、ざっくりと
水 ⇒ 96.5%
塩分 ⇒ 3.5%
です。
イオン濃度をみると
ナトリウムイオン(Na+) ⇒ 30%
塩化物イオン(Cl-) ⇒ 55%
ほどで、やはり塩の構成要素が多くなっています。
ちなみに
人間の塩分濃度は0.9%ほど
なので、海水がどれだけしょっぱいかわかりますね。
私たちは
1日に 6g も塩を取れば十分
ですので、海水を少し飲むだけでその日は過剰摂取になってしまうでしょう。
塩分の摂りすぎは
高血圧や腎臓障害
につながりやすいので、一応海水浴に行く場合は注意しておくべきです。
以上、『海水はなぜしょっぱい?/成分濃度はどうなってる?ー疑問を2分で!』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>