今回は『テントウムシの雑学』として
1、テントウムシは越冬・冬眠する?
2、背中が目立つ色をしているけど大丈夫なの?
の2つを中心に、”わかりやすく” 説明します。
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テントウムシは越冬・冬眠する?/目立つ色で大丈夫?
テントウムシは越冬・冬眠する?
まずは「テントウムシは越冬・冬眠する?」から。
結論から言うと
テントウムシは越冬・冬眠します!
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自然界では
1、大木のなか
2、枯れ木のなか
3、落ち葉の下
などに、 ”集団で密集して” 越冬・冬眠をします。
”集団で密集する” のは、
1、外界から身をまもりやすくなる(外気にさらされにくい)
2、気温の変化に強くなる
3、温かくなったら、誰かが起こしてくれる
といったメリットがあるためです。
ただし、”越冬・冬眠” といっても、冬の間ずっと眠っているわけではなく、
日中の暖かい時間などは、日向ぼっこをして体温をあげて活動することもあります。
また、すべてのテントウムシが越冬するわけではなく、
「ナミテントウ」はちゃんと越冬して2~3年ほど生きますが、
よくみる「ナナホシテントウムシ」は寿命が2ヵ月程度なので、
体力がなくなると、卵だけ産んでけっこう死んでいきます。
ナミテントウ↓
ナナホシテントウ↓
また、まだ発見されていないテントウムシは数多くいるはずなので、
現在は確認されていませんが、冬場でもずっと活動できるスーパーテントウムシがどこかにいるかもしれませんね。
以上、「テントウムシは越冬・冬眠する?」についてまとめました。
続いては「テントウムシが目立つ理由」です。
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テントウムシの背中は目立つ色だけど大丈夫?
ここからは「テントウムシの背中は目立つ色だけど大丈夫?」です。
ナナホシテントウの背中をみてみると、赤と黒ですごい目立つ色をしているのがわかります。
こんなに目立つ色をしていて、鳥などの捕食者に狙われやすくなるのではないでしょうか?
実はこの「目立つ色」は「警戒色」といって、
自分を食べたら危ないですよ~
と鳥に警告するために、わざと目立つ色をしているのです。
テントウムシを捕まえてみるとわかりますが、
テントウムシは危険を感じると、おしり(足の付け根)から ”黄色い液体” をだします。
人間の私たちにとってはそれほど気になりませんが、
この「黄色い液体」は、鳥にとって非常に臭いらしく、またすごくマズい味がするようです。
つまり、テントウムシはあえて目立つ色をすることで、鳥に捕食されるのを回避しているのです。
ただし、天敵が全くいないわけではなくて、成虫になるまでは捕食され放題ですし、
成虫になってもハエやハチに卵を産み付けられたり(寄生)、ほかの昆虫に食べられたりします。
ただ鳥には捕食されないため、エサとなるアブラムシさえいればどんどん増殖して、
冬場にはおぞましい数のテントウムシが集まって越冬している光景を観察できるでしょう。
以上、「テントウムシの背中は目立つ色だけど大丈夫?」についてまとめました。
これにて『テントウムシは越冬・冬眠する?/あんなに目立つ色で大丈夫?』は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『テントウムシは越冬・冬眠する?/あんなに目立つ色で大丈夫?』まとめ
テントウムシは越冬・冬眠する?
・ 越冬・冬眠する!
・ 枯れ枝の中や木の葉の下などに集まって越冬する
・ ただし、ずっと活動を休止しているわけではなく、日中の暖かい時間などはけっこう日向ぼっこしている
・ よくみるナナホシテントウムシなどは、寒さが厳しいとけっこう死ぬ
テントウムシの背中は目立つ色だけど大丈夫?
・ 大丈夫!
・ 目立つ色は警戒色で、鳥が間違って食べないように注意喚起している
・ テントウムシは自分に危険が迫ると、おしりから黄色い液体を出す
・ 鳥はこの液体が大嫌いなので、テントウムシが目立つからこそ食べずに済んでいる